社会現象的な人気を博し、誰もが知るところとなったタイガー。
日本中の男が彼の闘いに酔いしれ憧れた。
彼が悪の組織「トラの穴」出身という暗い過去を持つことを人々は忘れかけていた。
だが、タイガー自身にとってそれは紛うことなき現実。
裏切者を抹殺するために今日も刺客が彼の前に立ちはだかる。
今回の敵は、トラの穴屈指の使い手であるレッド・タイガーだ。
組織の中枢を担う部屋に、奴の肖像画がかけられているのをタイガーは知っていた。
思った通り、奴の攻めは並のヒールとは格が違っていた。
然しものタイガーも防戦一方に追い込まれていった。
真紅のワンショルダー・タイツに盛り上がる男根さえ凶器にみえるほどに、タイガーのダメージは大きかった。
自分を圧倒的に凌駕するパワーに翻弄され、タイガーの「男」が呼び覚まされる。
「強い男」を志す者は、「より強い男」に弱いという逆説。
自分の全てを委ね征服されたいという淫らで魅惑的な欲求が、体の芯から全身にじわじわと浸透していく。
そんな精神状態で急所攻撃をされたのではたまらない。
あわや射精という刺激と、睾丸が潰れる痛みでタイガーは悶絶した。
体の線も露わな姿で股間を抑えてのたうつヒーロー。
その模様は会場のみならず、日本中、いや全世界に中継されているのだった。
一体どれほどの男が切ない溜息を洩らし、どれほどのキッズがトラウマを植え付けられたことか。
無論、レッド・タイガーはそれだけで終わらせる気はないのだった。
むんずとタイガーの睾丸を掴み、渾身の力で握ってきた。
「どうだタイガー。
ヒーロー気取りのお前が同じ虎の面を被った男に倒されるとはな。
裏切り者の末路としては最高に屈辱的な舞台だろ?」
「く・・・くそ・・・・俺は・・・まだ、まだ負けちゃいない・・・・・」
「ふふっ、お前のフル勃起が終わりだって言ってるぞ!」
レッド・タイガーは急所クローのギアをフルスロットルにシフトした。
「ぐ、ぐああああおあああああ!!!!!!」
「ぐぎいいいおああああっああああああぅおおおあああああ!!!!!!」
どぴゅっ!!!!
みんなのヒーロー・タイガーは盛大に雄汁を噴き出し、上の口からは血の混じった泡を吹いて失神した。
「タ、タイガー・・・・なんという・・・・なんというエロさだ・・・・・」
セコンドのババとイノキは言葉を失い、ジャージの下のブリーフを濡らした。
「す、すげー・・・・・・」
「タイガーが・・・・タイガーが敗けた・・・・!?」
「あんな技をかけられたら・・・・」
「トラの穴って酷い・・・・でも・・・スゴイ・・・・」
観客は「肉体」の力を見せつけられ、その抗えない力に屈服するしかなかった。
こうしてプロレス史上最も凄惨で衝撃的な試合は幕を下ろした。
・・・・はずだった・・・・・
「おいおい、テメエだけ気持ちよくなってるんじゃねえよ!」
悪魔のようなレッドは失神したタイガーの顔を自分の股間に押し付けこすりつけた。
「おおっ!いいぜーっ!ヒーロー気取りの面にマラをこすりつけるのはサイコーだぜ!」
どぷどぷっと音をたててレッドタイガーの男根から白い粘液が溢れ出した。
闘いに敗れた挙句射精させられ、更に栄光のマスクに顔射される。
ヒーローの痴態は、あまりの無様さぶりによって逆に神々しさを纏いはじめていた。
新たなレジェンド、神話の創生を目撃しているようだった。
そんな空気を読んだわけでもあるまいに、レッドは締めくくりにタイガーをコーナーに磔にする。
マスクから精液を滴らせ、タイツを自らの雄汁でぐちょぐちょにしたヒーローの十字架は、最も崇高な男の姿として人々に記憶されたのだった。
↓元ネタはこちら↓
日本語じゃないっすけど
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タイツクローの質感さすがって感じです
もっともっと試合見たいと思いました!
ありがとうございます!