非公式に行われた道場マッチ。
客は道場の壁に張り付く形で、レスラーの汗さえ飛んできそうな至近距離で観戦する。
今回は入場に年齢制限が設けられていたが、その意味がこの試合で解った。
足を極めたキャメルクラッチぎみの拷問スリーパーにたまらずタップするグリーンのショート・タイツのレスラー。
見ている方が痛みを感じそうな背骨のしなり具合に、ようやく終わりが訪れたかとホッとする。
ところが黒いシングレットのレスラーは技を解かない。
グリーン・タイツが絶叫する。
レフェリーさえギヴ・アップを認めようとしないのだ。
「せっかく派手なパンツ履いてきたんだ。お客さんにもっとよく見てもらえ!」
どうやらレフェリーを務めているのはこの団体の代表らしい。
「ぅぐぅわ・・・・・!!!!」
グリーン・タイツが泡を噴き始める。
これはいくらなんでも危険では・・・・・!?
客が騒然とする中、筆者はグリーン・タイツの股間の変化に気付いた。
勃起しているのだ。
死をも予感させる残虐技に生存本能があがきを見せたか・・・・?
それとも客に股間の膨らみを晒して悶絶する自分の姿に興奮してしまったのか・・・・!?
「うっ・・・ぐ・・・・・」
ついにグリーン・タイツは射精した。
大量の白濁液がタイツ越しにドクドクとあふれて道場のマットに滴り落ちた。
黒いシングレットが失神するグリーン・タイツをマットに放り捨てると、ようやくゴングが鳴らされた。
インディーならではの「男の闘い」に改めて衝撃を受けた筆者であった。