ある日証明写真が必用になった俺は、近所の写真ボックスに出かけて行った。
硬貨を入れ、位置の調整をしていると突然背後から羽交い絞めにされた。
「田代さん、騒ぐと後悔しますよ・・・・」
低い声はまるで地の底からの囁きのように感じられた。
おいおい、俺の後ろに人が入れるスペースなんてあったか?
いや、ない。
この俺を捕らえている筋肉質の腕は一体どこから出ているというのか。
壁から?
俺はあまりの恐怖にパニックに陥りかけた。
突然目の前ににゅっと雑誌が出され、あるページが開かれた。
こ、これは・・・!
ある地下プロレス団体のスタジアム興業。
地下なのに屋外。
いやいやそんなことはどうでもいい。
若手のホープ、ナカガワが空手家に蹴られまくっている!
道着姿に蹂躙される黒いショートタイツのなんという淫靡さ!
ふらふらのナカガワのタイツはどんどん捲れ上がりハイレグ状態だ。
勃起が始まっている!
俺は記事の写真からそれを読み取った。
記事の本文を読むと、思った通り、KOされたナカガワは射精していたらしい。
打撃技に散るプロレスラーは、途轍もなくヒロイックだ。
ナカガワの見事な負けっぷりに観客は大喜びだったそうだ。
無理もない。
ロープに追い込まれ、タイツがケツに食い込んでも直す余裕もないナカガワ。
神々しいまでに男らしい姿に、俺は恐怖を忘れて陶酔した。
ページが捲られると、いきなり恐ろしい顔が現れた。
コイツは・・・!
噂に聞くバクー男。
股間への噛みつき攻撃を得意技としている、究極の外道だ。
あー、やっぱり噛みついているよ。
犠牲者はやはり若手のタナカ。
バクー男に金玉を噛まれて絶叫する姿がエロエロだー!
突如俺のズボンのジッパーが下ろされた。
えー!何本腕が出てくるんだよー?
どうやってるんだよー。
恐怖に縮こまっているはずの俺のイチモツは、
ビンビンに勃起していた。
もともとM体質の俺。
正体不明の腕たちに拘束され、極上のエロ写真を見せつけられている。
得体の知れないものへの恐怖より、エロ心が勝つとは・・・・
俺って淫乱・・・?
腕が乳首を愛撫してきた。
下着代わりの競パンの上から、モッコリを撫でさすられる。
ああっ・・・・!
雑誌が閉じられ、表紙の写真が俺の眼に飛び込んできた。
やっぱり週エロだ。
げーっ!
タナカの股間から血が溢れだしている!?
本当に噛み千切られたのか!
ひえーっ!
こ、これはエロいのか?
気持ちわるー!
すると股間を愛撫していた腕が、いきなり俺のタマを握り締めた。
「ぎぇ・・・・・」
俺の悲鳴は大きな掌で押さえつけられた。
タマが・・・金玉が握りつぶされる・・・・!?
凄まじい痛みと恐怖で勃起が治まると思いきや、
ますますギンギンになっていくのが自分でもわかる。
週エロの表紙はタナカが失神する瞬間を捕らえている。
男の一番重要な部分を破壊される絶望の表情の裏に、恍惚を感じるのは気のせい?
これはもしかしてイク瞬間?
股間を捕まれている自分が、急所を噛まれるナカガワに重なった。
(タマが・・・・俺のキンタマが・・・・っ!)
うぐぐっ・・・
俺は競パンを穿いたまま射精した。
白いザーメンがオレンジのアシックスに染み出し流れ出していった。
どのくらい放心していたのだろう。
「すんませーん。」
カーテンの外からの声で俺は我に返った。
あの腕たちも週エロも消えていた。
精子の拭き取りもできないまま、俺はジーパンをたくし上げると外に出た。
大学生風の青年が、いら立ちを隠さない表情で立っていた。
「す、すんません・・・」
青年はボックスに入ると乱暴にカーテンを絞めた。
「・・・・なんか臭くね?」
ぼそっと聞こえる言葉に俺の顔は赤面した。
すぐに逃げようとすると、
みよーん、と機械から吐き出される写真。
それは、競パンから精子を漏らした俺のアヘ顔の写真、4枚つづりだった・・・・
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みんな若くてピチピチ!
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