「ぅおらっ!イケメン面がいいザマだな!おらっ!立ってみろよ!無理だろーがな!」
ヒールの圧倒的強さに心がくじけそうになる。
ちびっ子ファンが俺を見ているのに。
ああっ俺を見ないでくれ!
こんな無様な俺の姿を・・・・・
「勃ってるじゃねーか!いいぜ!もっとヨガれ!」
おあああっ・・・・・・
意識が・・・・遠くなっていく・・・・・
俺は敗けるのか・・・・・・
こんな惨めな敗北をちびっ子に見せるのか・・・・・
すまないキッズたち。
これが男なんだ・・・・
このショートタイツの膨らみこそが、
男なんだ・・・・・・
ああっ・・・・・・・!!!
どぴゅ!
男しか入会できない格闘技道場。
下半身はビキニパンツと決められている。
最初はビックリしたな~。
だってモッコリが恥ずかしいのなんのって。
股間の心もとなさでドギマギしまくりだったよ。
他の道場生もみんなモッコリしまくりだから目のやり場にも苦労するほどだったぜ。
競泳パンツを穿いてる奴が多かったかな。
俺もそうだったし。
師範のはプロレス用のタイツだったらしい。
ただショートタイツそのものではなくて、インナー用だと聞いたことあるな。
汗まみれで組み合ってるとつい勃起しちゃうことがあるんだ。
初めはそれが恥ずかしくて恥ずかしくて。
でもみんな平気で勃起晒してるのを見て、俺も気にしなくなった。
っていうか、いい技を決めてる奴って大抵超勃起してるんだ。
「格闘技とは、男をさらけ出すということなのだ。」
師範の言葉がだんだん解かりかけてる気がするんだ。
俺も今では競パン沢山持ってるぜ。
もちろん前布は外してね。
アメリカの地方インディーリングに突如現れた競パンマスクマン、シャドー。
リングの人気者、アイアンマスクを圧倒し瞬く間にリングに沈めてしまった。
田舎のプロレスファンはビックリ。
もちろんその強さに驚いたのだが、実は一番度肝を抜かれたのはコスチューム。
「オーウ!あんなに小さいパンツとはなんて破廉恥な・・・・」
「クール!超ホーリー・シットじゃーん!」
すっかり面目を潰されたアイアンマスクだったが、ビキニタイツには唸らざるを得なかった。
試合後、控室でシャドーに話しかけた。
「そのタイツ、いいね。」
「そうかい?ありがとう。よかったら俺のをあげるよ。おれもこの地で上手くやっていきたいしな。」
「本当かい?そりゃハッピーだ!」
シャドーはなんとその場でタイツを脱ぎ、アイアンマスクに手渡したのだった。
「サイズ合うかな。穿いてみてよ。」
「え・・・・・」
アイアンは戸惑いつつも都会者に舐められちゃいけないと自分のタイツを脱いだ。
まだ体温の残るタイツを足に通す。
汗を含んでしっとりとした布が男根に張り付くようにフィットする。
「こ、これは・・・・・」
シャドーの男根の記憶が生地に残っていて、それがアイアンのモノに直接触れたかのような錯覚を覚える。
股間の奥から込み上げてくる隠微な衝動。
勃起にあわてるアイアンを妖しい目つきで見守るシャドー。
「LAではタイツのシェアは当たり前なんだぜ。」
「そ、そうだよな・・・うん・・し、知ってる。やっぱタイツはシェアだよな・・・はは・・・」
「俺はここで楽しくやってけそうだよ。」
シャドーはアイアンをシャワー室に促した。
右手でケツをひと撫ですると、ビクッっと身体を震わすアイアンの反応を楽しみながら。
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