セイヤ・・・
今夜は俺の敗けだ。
潔く認めよう・・・
だが・・・だが俺はプロレスでお前に負けたわけじゃない。
俺は、お前の「雄」に敗けたんだ・・・・
思えば今夜は最初から妙に心がざわついて、俺は試合に集中できなかった。
それはお前が、あまりに美しく、エロいレスラーだったからだ。
これから20分ほどの時間、お前と裸で組み合い、男と男の勝負をするのだと思うと、
俺は平常心を保つことがどうしてもできなかった。
お前の厚い胸板、ど太い足、その割れ目に全てを惹きつける
ブラックホールを隠したケツ、
そして、
☆・・・青いショートタイツの星マークの下の
逞しい膨らみ。
男ならその股間の堂々たる盛り上がりには目を奪われずにはいられないだろう。
お前はどんな
暴れん棒をそのエロいタイツの下に隠しているんだ!?
だが、俺もプロレスラーの端くれ。
いかにお前に欲情しようとも、後輩相手に勝負を落とすわけにはいかない。
セイヤ、思いっきりぶつかってこい!
俺は雑念を振り払い、レスリングに集中することに努めた。
セイヤの肌に密着するたびに体中に走る甘い電流に気づかないふりをした。
若手の内では群を抜いたパワーの持ち主のセイヤも、俺から見ればまだまだ未熟だった。
本来であれば、そんな若手の良さを引き出すことも先輩レスラーの役目なのだが、
セイヤの色香を恐れるあまり、一刻も早く試合を終わらせようとしていた俺は、
開始数分でセイヤを追い詰めていた。
そのまま試合を終わらせれば良かったのだ・・・
だが俺は、
俺の攻撃に苦悶するセイヤの表情、
倒しても倒しても立ち向かってくるその瞳、
技を解こうと身をよじらせる度に形を変える青いショートタイツの膨らみ、
這いつくばってロープに逃れようとする扇情的なケツの割れ目、
それらをいつまでも見ていたくて、いつしか我を忘れてセイヤを責めつづけていた。
そんな俺のプロレスは知らず知らずのうちに、かなり雑になっていたに違いない。
誰よりも練習熱心なセイヤは、先輩レスラーの隙を見逃さなかった。
気がつくと俺は、セイヤの決め技、
ディス・伊豆・イットに捕らえられていた。
その時俺を直撃した「性の雷」は、もはや無視できるようなものでは無かった。
俺の頭部はセイヤの脇の下にガッチリ捕まっていた。
唇にセイヤの腋毛が荒々しく押し付けられ、
鼻腔から吸い込む空気に充満する雄の猛々しい匂いに、俺は気も狂わんばかりだった。
俺は悦んでいたのだ・・・!
めくるめく陶酔の時が流れ、いつしか俺は失神したらしい。
気づくとリング上に大の字になっている俺がいた。
黒いショートタイツの股間にシミができている。
先走りだ。
なんとか「リング上での射精」を逃れたらしいことに俺は安堵した。
もしイってしまっていたら、それはレスラー生命の終焉を意味する。
絶頂を迎える前にセイヤが落としてくれたんだな・・・・。
セイヤ・・・
俺はお前にプロレスで敗けたわけじゃないんだ。
お前があんまり可愛いから、可愛すぎるから・・・・・
セイヤ・・・俺を抱いてくれっ!
今度こそ最後まで、俺を完全KOでイカせてくれ!
セイヤ・・・・・・・!!!
おわり
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前団体の頃は本当に目が離せないといった感じで応援していました。
新団体でのキャラはちょっと残金ですが、これからの活躍を期待しながら応援しています。