達也と俺は1986年生まれの同い年。
ともに社会人レスラーとして、週末のみ観客の前でファイトする。
同期ということでお互い意識していたが、アマレス出身の俺と、総合格闘技を志していた達也とではファイト・スタイルが大きく違い、これまでシングルで対戦したことはなかった。
そんな二人がとうとう直接対決する時がやってきた。
達也、今日は思い切りやらしてもらうぞ!
意気込んで試合に臨んだ俺だったが、達也の打撃技を何度も無防備に食らい、次第に追い込まれていった。
「直樹、息が上がってきてるぞ!そろそろ仕留めさせてもらうぜ。」
達也のハイキックが俺の側頭部にヒットした瞬間から、俺の記憶には、達也の大股開きの股間と、スローモーションで近づいてくるマットしか残っていない。
気づくと達也にフォールされ、レフェリーの3カウントと試合終了のゴングが聞こえていた。
フォールを解く時、達也が囁いた。
「白パンツが可愛いぜ、直樹。」
そして、俺の股間をそっとタッチしたのだ。
まだ朦朧としていた俺の意識が一気に覚醒し、イチモツが勝手に勃起し始めた。
そんな俺を、達也は優しく見つめると、倒れている俺を抱き起こした。
達也に支えられながらリングを降りる。
するとリングサイドで達也を応援していた、ひどく下品な顔立ちのオンナ(個人の感想です)が走り寄ってきた。
「タツヤ、やったね(^O^)!カッコよかったぞ(・∀・)ウキャッ」
そんな醜い物体を一顧だにせず、達也は控え室まで俺の肩を担いでくれていた。
「ひとりで帰るのはキツそうだな。俺が車で送っていくよ。」
「いいのか?」
「気にすんなよ。」
心なしか達也の青いショート・タイツも盛り上がっているように見える。
梅雨の前の甘酸っぱい空気が控え室の窓から入ってきた。
「直樹、オマエ白以外にもパンツ持ってただろ?」
「ああ・・・」
「オマエんちで、いろいろ履かせてもらっていいか?俺、青パンツそろそろ卒業しようかと思って。」
「ああ、いいよ。達也は何色のパンツが似合うかな。」
同期の社会人レスラー同士の会話は、言外に恋の予感を孕んでいた・・・・
♪
若人の恋を昭和歌謡にのせて
- 関連記事
-
白タイツが妙に艶めかしいです。直樹って云う名前にも
反応してしまいまして・・・笑。
彼女は早すぎましたね、残念です。