サブミッション・マッチはシビアな世界。
技術とパワーだけが雌雄を決する。
レスリングの求道者であるティモシー・タッカーにとって、この種の試合は己の真骨頂を見せる絶好の機会と言える。
対戦相手は凝ったデザインのショートタイツを着けてきていた。
男と男が体液を互いに擦り付けて組み合う場に、下半身を飾って挑む心根。
ティモシーにはよく解った。
自分はシンプルなブルーのショートタイツではあったが、これは前夜熟考して決めたのだ。
男同士の勝負に相応しいタイツを吟味するのはレスラーの性なのだろう。
男根を精一杯装飾するのは古来からの闘いの作法なのだ。
ティモシーは相手の男心を受け止め、思いっきり己の力をぶつけていった。
自分の技によって悶える男は美しいと思った。
そしてその光景をもたらす自分自身もそれ以上に輝いているはずだった。
完全に試合を作っていたはずのティモシーだったが、
一瞬の隙を突かれチョークスリーパーに捕えられてしまう。
(だ、だめだ・・・・・返せな…い・・・・・・)
凄まじいパワーが宿る男の腕の筋肉が気道に食い込む。
遠くなる意識の中で、ティモシーはタイツの選択の正しさを知る。
(俺はこの瞬間のために青いタイツを選んだのか・・・・!?)
考えもしなかった真実を敗北の中で知らされるとは。
自信を持っていたサブミッション・マッチに完全敗北し、ティモシーのプライドは粉々に破壊された。
だが、青タイツの内に盛大に放出された雄汁は、確かに精神の再構築の予兆だったのだ。
ティモシーのプロレス道は続く・・・・
同じタッカーでも、こちらのタッカーの事情はティモシーとは全く異なる。
均整の取れたセクシーなボディーに甘いマスク。
小さな町のインディー団体で彼にあてがわれた役割は「弱ヒーロー」だった。
片ケツを晒して男臭いヒールに甚振りつくされる。
キッズの声援を浴びながら・・・・
着衣のヒールはパンツ一丁の色男を仕留めて強さをアピールする。
シャワーを浴びたら夜の街でさぞブイブイ言わせるのだろう。
ボコボコにやられて敗北したタッカーはさしずめピエロか・・・・
そうではないのがプロレスの不思議なところ。
タッカーは弱いからこそ人気者なのだ。
彼が派手なショートタイツでボロ負けする姿に、誰もが夢中なのだ。
かくしてタッカーは今日もやられまくる。
パーカー・スパッツ・スキンヘッドのヘナチョコ野郎に正当なプロレス技で敗北して見せる。
今夜は違う色のショートタイツで。
エアー・アドニスは攻めたレスラーだ。
競パンと見紛うほどのサイドの細いタイツで客を挑発する。
ロープにケツを食い込ませるパフォーマンスに歓声が上がる。
彼は、プロレスというものが闘う男のセクシーさを見せるものなのだと割り切っている。
コスは奇抜でも試合はあくまでもシリアスな展開で進む。
アドニス以上に変なコスの相手にラリアットでKOされても目的は十分果たせるのだ。
プロレスは試合の勝ち負けじゃない。
どれだけ客を楽しませたかだ。
アドニスは肉体のエロさで見る者を満足させる。
そしてもちろん自分も愉しむのだ。
とは言え、相手が気合の足りないショートタイツの若造だったりすると心がざわつく。
ボディーのゴージャスさでは絶対に自分が勝っていると思ってみても、
やはり「若さ」には抗えない威力があるものだ。
(小僧め、オマエにいい目は見させないぜ。)
思わず若造のケツをひん剥いてしまうアドニスだった。
アドニスの奮闘虚しく、若いパワーに軍配が上がる。
若造の勝ち誇るケツを目に焼き付けて、アドニスはそそくさと控室に引っ込んだ。
競パンタイツの上からイチモツを扱くために・・・・
(おいおい気楽なもんだな、インディーは。)
米最大手に中途採用となったオリバー・ジョンは思う。
巨大企業ではレスラーなど小さな駒に過ぎない。
上からの指令通りにやるしかないのだ。
今夜のオリバーの役目は売り出し中の新人にボコられまくること。
自分より大柄の年下に玩具にされる屈辱、そして快感・・・・・
そう、眼にも鮮やかな真紅のタイツはオリバーの心意気だ。
若造の力に任せた荒々しい責めに対応するのは並大抵の技術では危ない。
プロレス職人である自分がジョバーとして抜擢されたのは光栄なことなのだ。
チョークスラム&バックブリーカーなんてフィニッシャー、誰が受けられる?
小僧の猛々しい体重に大股開きで組み敷かれながらオリバーは思う。
真赤な光沢タイツのモッコリは全米にネットされる。
これを素晴らしい雄姿だと解る者がどれだけいるだろう。
(わかる奴だけわかればいいのさ。
俺の赤タイツに勃起する奴だけにな・・・・・)
それはオリバーが考えるよりたくさんいるのだ・・・・・
↓タッカー、タッカー、アドニスの動画はこちら↓
素晴らしき肉体労働2↓オリバー・ジョンの動画はこちら↓
大手はキビシイから(笑)↓オリバーの過去記事はこちら↓
「オヤジ・レスラーの意地」
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俺岩手出身だけど、回りのゲイの話を聞くと岩手はお盛んだったんだなー。って思うので。
レッスルファクトリーとかアクシードのイクゼとかローションレスリングとかよく見てました。