のたうつ鮮やかなブルーのタイツを見下ろす黒ショート。
過去記事「
同い年に好かれる」でも示唆されたカイルとデイビーの妖しい関係は、日々闘いに明け暮れる男たちを更なる深みに誘うのだった。
同年齢ながらいち早く頭角を現したデイビーと下積みが長かったカイルとでは、大一番での肝の据わり方が違っていた。
技術では拮抗しているという自負があったカイルだが、蓋を開けると完全に押されまくっている自分がいた。
しかもデイビーは自分に懸想していると思い込んでいたから、一切手心を加えない非常な責めに相当なショックを受けていた。
これがプロの戦い・・・・・
リングの上では私情を挟まず相手を倒すことのみに専念する。
そんなデイビーのプロレス魂を見せつけられた気がして、カイルは心身ともに打ちのめされていた。
だが・・・・・俺だってプロレスラー。
同期にたやすく敗けるわけにはいかないぜ。
カイルの闘志の炎は消えていなかった。
決死のアンクル・ホールドが極まる。
サブミッション巧者であるデイビーのお株を奪うカイルの起死回生の一発だ。
デイビー、どうだ?俺はただのケツがエいだけの男じゃないんだぜ!
ふ・・・・甘いぜ!カイル!
あっという間に切り返された関節技に、カイルは息も絶え絶えとなってしまう。
見かねたセコンドがタオルを投げ入れ、同期対決は幕を下ろした。
同期とは言え格下のカイルを全力で倒しにかかったデイビー。
スター・レスラーの底力を見せつけられても、怯まずに持てる力を全て出し切り立ち向かったカイル。
二人の男同士の絆は、また一つ次のステージに上がった。
ああ・・・・デイビー・・・・・
黒いタイツの男らしい膨らみを見上げるカイルの目がウルウルとなった。
強い男に打ちのめされることで、自分自身も強くなっていく。
そんな感覚をもたらしてくれた男、デイビー。
デイビー・・・・・、好きだ・・・・・・
俺もだぜ、カイル。
俺もオマエが大好きなんだ。
最近はロングタイツを着けることが多いデイビーがショートタイツで試合に臨んだ理由。
それはカイルには最初から分かっていたし、試合を終えた今となってはなおさらその想いが深く突き刺さる。
その夜、カイルと夜通し反省会をするからと言ってデイビーは試合を撮影したビデオを持ち帰った。
反省会は朝まで続いたらしい。
朝靄の中、ビキニパンツ一丁で屋外に立つ青年。
リングの上では見せないあどけない表情はカイルの本当の顔か。
おい、カイル、朝っぱらからなにやってんだ?
昨夜からずっと一緒のデイビーが寝ぼけ顔で現れる。
彼もまたビキニ下着のままだ。
トランポリン・トレーニングさデイビー。
体幹が鍛えられるんだ。
本当か?じゃあ、俺もやってみようかな。
一緒にやろうぜ。
おっこ、これは・・・・!?
いいだろ?チンポが擦れてヤバイだろ?
おっおおっ!
ヘイヘイ!
朝から欲情してるね!お二人さん!
現れたのは一緒にプロレス合宿しているレスラー仲間の二人。
熱いねー!俺もチャリのサドルで気持ちよくなっちゃったぜ!
やっぱケツ割れで自転車はやめた方がいいな!
合宿中は男だけでビキニ・パンツで過ごす。
気心が知れた仲間同士がさらに友情を深めていくのだ。
カイルとデイビーの関係にも、仲間たちは暖かく接してくれる。
俺たちハッピーだな。
だな。
それはそうと、このオッ勃ったモノ、どうすんだ?え?
そりゃ大変だ。早速治めてやらないと。
いそいそと部屋に戻る二人だった。
(言うまでもなくテキトーな作り話です。)
↓動画はこちら↓
プロレスで芽生え成就する恋
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