黒いショートタイツが男の熟れ切った身体を煽情的に輝かせる。
観賞用ではない戦闘のためのナチュラル・ボディーが、これまた闘い以外に用途を持たないシンプルなパンツを着けただけで、見るものにため息をつかせざずにはおれない色気を放つのだから不思議だ。
男はリングで闘うことのみに生き、己が発する尋常でないフェロモンには無頓着なはずだった。
だが、それは完全なる誤解だった。
考えてみれば男が、ことに闘う男が、内なる雄の激情を隠し持っているのは当然の理だった。
2017年、ヒデキは覚醒した。
ヒデキが制御不能な自らの『雄性』を解き放つために選んだのは、なんと
紫のショートタイツだった。
かつて、その類い稀なるエロい容姿で巷の男たちの性をヌキつくしたタカダ。
伝説のエロ・レスラーが全盛期に愛用した神タイツ、それが紫のショートタイツだった。
ヒデキの紫タイツは、自らのプロレス道をあるべき方向に定めたという証だった。
神の道を歩み、己が神話となる。
淡色のタイツはヒデキの『雄』をより強調し、彼もまたそれを隠さない。
むしろ誇張するかのように股を広げ、闘わざる者どもを挑発する。
「民よ、未来の神話の目撃者となるがいい。」
『雄』を解き放ったヒデキは、絶対的な力を持ったも同然だった。
名実ともに神となるためには、タイトル奪取は現実的な必須項目だ。
だが、ショボい王座では意味がない。
ヒデキが狙いを定めたのはあまりにも男臭いBJWのベルトだった。
倒すべきはセキスケ。
奴も相当な雄力の持ち主だ。
肌を合わせてみて、セキスケの計り知れない雄力に、改めて唸らざるを得ないヒデキだった。
ヒデキが意図せずとも、奴は股間を晒す技を意図的に多用した。
タイツのフロント部分を大胆に引っ張るブレーンバスター、大股を無様に開かせてのフォール・スタイル。
セキスケは確実にヒデキのパープルの膨らみに感応していた。
男として雄として漢としてリングに立つ気概を完璧に理解したのだ。
睾丸を拳でグリグリと圧迫しながらのアルゼンチンは、並の男ならまず失神射精必至だろう。
ヒデキはプロレスラーとしての悦びを最大限に享受した。
そして、セキスケに男の情を抱き始めていた。
あまりに高次元な情念のぶつけ合いは、時間切れ引き分けという形で幕を引いた。
タイトル奪取こそ叶わなかったものの、ヒデキは大満足だった。
この快楽は実際のまぐわいを遥かに超越している。
紫タイツの股間を大股開きで思う存分晒しながら、ヒデキは生の(性の)実感を噛みしめていた。
それから数か月後、ヒデキは王者になっていた。
ベルトの接写と見せかけて実は股間をアップにするのは、映像関係者でさえヒデキのエロ・レスラーとしての決意を感じ取っていたからに他ならない。
初防衛戦はセキスケの弟分のオカジと。
ヒデキにとっては余裕で試合をすすめられる相手だ。
エロ・レスラーとして伝説になると決めたヒデキは場外でのやられも厭わない。
もう単なる格闘バカではないのだ。
(客の至近距離でモッコリを躍動させる快感、病みつきになりそうだぜ。)
ヒデキはそんなことを思いながら場外で悶絶して見せた。
オカジのアルゼンチンはセキスケ仕込みとは言え、まだまだ甘い。
金玉がフリーな分楽に技を受けられる。
ヒデキは大股を思いっきり開き、タマの膨らみやケツスジを意識しながら悶えることができた。
試合の7~8割をやられまくり、最後はきっちりと勝つ。
これこそプロレスの王者の理想の姿だ。
「今後はもっとタイツのサイズや生地の薄さにこだわれば完璧だな。」
ヒデキからは見えない暗がりの中、中年の男が呟いた。
その声は、狂喜乱舞の歓声にたちまちかき消された。
↓動画はこちら↓
インナーがケツ割れだったこともあるヒトですからね~
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紫~別の方を思い浮かべてましたが、ヒデキさん~いいですね。
きっちり熱くさせて頂きました。確かに後はタイツの素材とサイズでしょうか・・・。このやられ感~堪りません。