試合を終えた中年レスラーが控室に戻ってくる。
タイツが捲れ上がりインナーが丸見えになっていることには気付いていない。
激闘だったのだ。
タイツを脱ぐ時、男はプロレスラーから普通の男に還っていく。
会場に充満する「念」は、リングに立ったものにしか本当にはわからない。
レスラーの本当の敵は、対戦相手ではなく客なのかもしれない。
花道に登場した瞬間、襲い掛かる欲望のエネルギー。
数えきれないほどの視線が降り注がれる股間は、薄い布で守られているだけだ。
ショートタイツは集団視姦を誘発する装置であると同時に、獰猛な「念」を跳ね返すための鎧でもあった。
試合に臨む時には、いつも異様な昂ぶりを感じる。
だから普段はインナーなど着けない。
自分の「男」をより克明に見せつけたい衝動が羞恥心に勝つからだ。
今日は試合前から弱気になっていたのかもしれない。
最初から敗けていたのだ。
タイツが足を通る感触に、試合中何度もタイツに手をかけられたことを想い出す。
たとえ男自身が見えてしまおうとも、怯んではいけなかったのだ。
いつもの俺だったら陰毛の一本や二本はみ出ようと気にならなかった。
むしろこれが男の肉体だ、見ろ!ぐらいの気概を持っていたはずだ。
だが、今日は怯えてしまった。
一体何に?
奴にタイツを引っ張られ、やがて引き剥がされることを?
俺は敵に羞恥心を見せてしまったのだ。
アイツの逞しい腕、野太い太もも、腋毛の豪胆さ、そして股間の臭い・・・・
ああっ・・・・!
俺は奴に陵辱されることを恐れていたのだ・・・・・
だが・・・・、だがそれは本当は奴に犯されたかったということ・・・・・・!?
いつしか、俺は己のいきり立った男根を激しく扱いていた・・・・・
って、今月はプロレスごっこが出来ませんでしたのでひとり芝居っす。
4月はなにかと落ち着きませんな。
色々スランプな感じです。
小説も滞ってしまいましてご迷惑をおかけしてます。
このまま5月病にならないように気を付けます。
オッサンの5月病、笑い話にもなりませんからね。
気が滅入る時にはエロいことを考えるのが一番!
今月もエロく楽しくいきましょう!
よろしくお願いします。
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股間が反応する記事でした
って言われても困るでしょうけど(笑)