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インディー裏街道⑬

桜井勇治の〝インディー卒業試合〟は異例の厳戒態勢下での開催となっていた。
居酒屋メンズ・バトルの通常営業は休み、予約限定チケット購入者のみの入場、桜井vs銀次郎のワンマッチ興行、試合途中の入退場禁止、18歳未満入場不可と、様々な制約が設けられていた。
いつもの興行は酒を飲みながらの気軽な観戦スタイルだったので、このものものしい雰囲気に観客は最初は戸惑っていた。
だが、リング上で対峙する桜井と銀次郎から立ち上る「男のオーラ」に、この試合の〝特別な意味〟が会場全体に染みわたっていくようだった。
桜井の、ビキニタイツをハイレグ気味に履いた神々しいまでに研ぎ澄まされた肉体。
しかも勃起している。
桜井は「男」をさらけだしてこの闘いに臨んでいるのだ。
リングには4コーナーに有刺鉄線ボードが配置され、リング下にもマットのかわりに有刺鉄線ボードが敷き詰められていた。
銀次郎は有刺鉄線バットを持ち込んでいたし、デスマッチであることは一目瞭然だった。
しかし、桜井はまったくそんなことを気にしていないように、先ほどから非常にオーソドックスなレスリングで銀次郎を攻めこんでいた。
グラウンドでヘッドロックを極める桜井は大股を開き、力を込めるた度に雄々しく盛り上がった股間が強調された。
「銀次郎、俺はこのリングでプロレスを学んだんだ。今日はその全てをお前にぶつけるからな。覚悟しろよ!」
「ぐぐっ・・・・・、そ、それは俺も同じだぜ・・・・・俺なりの学習は・・・・・こうだ!」
銀次郎は両手で桜井の顔面を掻き毟った。
ヘッドロックが緩んだところで素早く立ち上がる銀次郎。
顔面を押さえている桜井の背中に強烈なキックを叩きこんだ。
「がっ!!!」
自らロープに走る銀次郎、反動を着けた低空ドロップキックが桜井の顔面にヒットした。
「ぐぐう・・・・・・」
のたうちまわる桜井。タイツの食い込みが深くなる。
銀次郎はコーナーに置いてあったバットを持つと、上段の構えから桜井の背中にバットを振り下ろした。
「があっ!!!!」
バットに巻きつけられた有刺鉄線が、皮膚に突き刺さり抉りとって再び上空に高々と構えられた。
2発目が打ち付けられる寸でのタイミングで桜井が俊敏な動作でローリングし、銀次郎の足を取った。
アンクル・ホールドがガッチリと極まり、悲鳴を上げる銀次郎の手からバットが離れた。
ほぼリング中央、必死にもがく銀次郎からロープは遠い。
「ぎげおーっ!!!!!」
言葉にならない呻きをあげる銀次郎の額から脂汗が滲んでいる。
さすが、メジャーから声がかかるのは納得だ。ラフファイトにもクールに正当技で返す桜井の格好よさに観客は惚れ惚れした。
「おらっ!逃げてみろ!俺の実力を今更ながら思い知ったか、ん!」
桜井は銀次郎の足首を決めながら踵を自分の股間に擦りつけていた。
その眼は異様な光を帯びている。
銀次郎は桜井が本気で自分を潰す気でいるのを悟った。
(上等じゃねえか・・・・・ならば俺様のヒール道を思い知ってもらおうじゃねえか・・・・・)
銀次郎のツナギの下で「雄」がむくむくと膨張し始めた。





代々木の竜崎邸の前に黒塗りの高級車が止まった。
門から執事とともに姿を見せた竜崎老人は、ひとりで後部座席に乗り込んだ。
音もなく走り去った高級車を、元警察官の執事は車陰が彼方に消えるまで見守った。

竜崎邸の広大な敷地の一角にある離れで、藤堂は目を覚ました。
でかいクシャミが出た。
コンクリートの床にショートタイツ一枚で倒れていたのだ。
オレンジのタイツの股間は精液でグショグショで陰毛が透けるほどだ。
ケツに異物感がある。
竜崎の巨大なイチモツで長時間掘られていたためにまだ突っ込まれているような感覚が残っている。
中出しされたザーメンがケツから溢れ、タイツの後ろもべとべとだった。
「いい犯されっぷりだったよ。」
声に振り向くと、鬼神・邪鬼・餓鬼の虎パン3人衆が立っていた。
「あんたも日に何度もイかされ大変だな~。」
「隈ができてるぜ。」
「俺たちも別室で鑑賞させてもらったよ。いや~興奮した!」
精魂突き果てた藤堂は言葉を返す気にもなれずぐったりしていた。
「そうそう、親父さんから託だ。これを渡せって。」
鬼神が虎パンに突っ込んでいた封筒を藤堂に手渡す。
藤堂は無言で受け取り、中の便箋に目を通した。
『○○市民球場 22時 』
ワープロの素っ気ない文字。
2枚目の便箋を見て藤堂の眉が動く。
『もう逃げられないぞ。試合の用意をしてこい。』
肉筆で書かれている。
(鮫島・・・・・!)
これを書いたのは間違いなく鮫島だ。
鮫島の文字など見たこともないが、藤堂は直感で解った。
肉厚だがどこか尖った文字。サディスティックな微笑みが文字から浮かんできそうな気がする。
(カムイ・・・・、待ってろよ、助けに行くぞ・・・・・・)
藤堂は鉛のように重い身体を気力を奮い起こして立ち上がらせた。
「あんた、また闘いにいくんだな・・・・・」
鬼神が真剣なまなざしで問いかけた。
「・・・・・・・プロレスラーだからな・・・・・・・・・・」
藤堂は答えると、よろよろと出口に向かって歩き出した。
「出たとこにシャワーあるから。着替えもそこに・・・・・・」
虎パン3人衆は藤堂の後ろ姿を静かに見送った。
ケツからトロトロとザーメンを滴らせながら歩み行く男の後ろ姿を・・・・・





桜井の華麗で力強いプロレス技の妙技と、銀次郎のどこまでも卑劣で、だからこそプロレスらしい残虐プレイの一進一退の攻防に、観客は我を忘れて引き付けられていた。
この試合のクオリティーの高さは、こんな場末の居酒屋の小規模興行には勿体ない。
田代誠二はこの場にいることに感謝した。
男同士の闘い、言葉にすると陳腐だが、リングから臭い立つような雄のオーラが陽炎のように立ち上っている様は、まさに〝男同士の闘い〟としか言いようがなかった。
「この環境だからアイツは光っているんだ。」
隣の長谷部が呟く。
まるで誠二の心を読んだような発言にビックリしながらも、その通りだと誠二は思う。
桜井はずっと勃起しっぱなしだ。
薄いタイツが透けそうなほどギンギンにそそり立つ男根を隠そうともしないで闘い続けるなんて、地上のプロレスではまずあり得ないことだ。
プロレスを股間中心で鑑賞するクセのある誠二は、時々地上のレスラーが勃起しているのを発見することがある。
だがインナーをしっかり履きこんだレスラーの勃起は、そこを注視している人間にしかわからないささやかな盛り上がりを見せるのみだ。
桜井のモッコリはそれとは明らかに次元の違うものだ。
(闘うことに興奮している。いや、欲情している・・・・・・)
そしてその桜井の発情が観客にも感染しているのだ。
会場全体が今にも子を孕みそうなほど情欲の坩堝と化しているのが誠二には感じられた。

「死ねやー!桜井ー!」
銀次郎が桜井を有刺鉄線ボードに振る。
桜井は銀次郎の腕を離さず逆に振り返した。
がしゃーん!!!!
銀次郎が背中からボードに激突する。
おおーーーっ!!!!!
今日初めての有刺鉄線ボードへの接触に客が沸き立つ。
第一の犠牲になったのは皮肉にもボードを用意した銀次郎だった。
「ははは、墓穴を掘ったな、銀次郎。自分の作品の味はどうだ!?」
桜井はその場で跳躍すると、息をのむような美しいドロップキックを銀次郎の胸板に放った。
「ビューティホー・・・・・」
観客の金髪外人の男がため息を漏らす。
有刺鉄線の棘が背中に一層深く刺さり、銀次郎は絶叫している。
桜井のドロップキックは3連発で放たれた。
顔を真っ赤にした銀次郎は般若の形相だ。
「んなろーっ!舐めた真似しやがって・・・・。もう許せん!」
うおりゃーーーー!!!!!
銀次郎が咆哮とともにボードを背中に張り付かせたまま桜井に突進した。
「うおっ!?」
虚を突かれた桜井は銀次郎のがぶり寄りで反対側のコーナーに追い詰められ、ボードに背中から突っ込んだ。
「うぎゃーっ!!!!!」
ツナギを着た銀次郎と違い、桜井はショートタイツ一枚だ。
有刺鉄線の棘が直に背中の皮膚に突き刺さり引き裂いた。
全身の後ろ半分の焼けるような激痛に、桜井の頭は一瞬真っ白になった。
と、銀次郎が後ろ向きに体当たりしてきた。
銀次郎の背中にも有刺鉄線ボードが張り付いている。
しかもそれには両面バラ線が張り巡らせられているのだ。
ぐしゃっ!!!!!
桜井は有刺鉄線ボードにサンドイッチにされてしまった。
コーナー、ボード、桜井、ボード、銀次郎という5層構造のスペシャルサンドイッチには、鮮血のケチャップが挟みこまれていた。
銀次郎は自分の背中に棘が食い込むのも厭わず、力任せに桜井を圧迫した。
「ぎゃあーーーっ!!!!!!」
桜井の絶叫が響き渡る。
ボードからはみ出すのは桜井の首から上、両腕、リングシューズだけだ。
「おらーっ!俺様の苦心作をたっぷり味わえよ!おらっ!もっと鳴けよ!おらっおらっ!」
銀次郎は自分も痛みを味わいながら桜井を攻めているのだった。
(桜井・・・・、いいだろ・・・・・このヒリヒリする感じ・・・・チクチクかな・・・・うおー痛えぜ!・・・・・たまんねえ!)
桜井のジタバタともがいていた腕がだらんと垂れさがった。
心なしかぴくっと痙攣するような動きも見える。
銀次郎はようやく力を抜いた。
そしておもむろにツナギのチャックを下ろした。
おおーーーーー!!!!!
観客からどよめきが起きる。
ツナギの下の銀次郎の強靭な肉体、そして・・・・・・
革のハーネス、黒いショートタイツ。
さなぎから成虫が羽化するように、バラ線に絡めとられたツナギから銀次郎がすっぽりと抜けだした。
背中が血まみれのその姿は、まさにSM大魔王といった趣だった。
銀次郎の黒タイツの股間も見紛うことなく勃起していた。
顕わになった銀次郎のマッスル・ボディーに観客は狂喜した。
「さてさて・・・・これからがショーの始まりだぜ!桜井を葬る儀式だ!よーく見とけよ!」
銀次郎はツナギの張り付いた有刺鉄線ボードを桜井から引っぺがした。
ビリッ!
バラ線が桜井のタイツを引き裂きながら剥がされる。
「おやおや・・・・・!!!」
血まみれの桜井の全身が現れる。
「お客さん!見て頂戴よ!あんたがたのヒーローのこの姿!なんと、ちびっちゃってますぜ!」
高笑いをする銀次郎が指す、傷だらけのマッチョ・ヒーローは失禁していた。
勃起はいよいよ最高潮に青いタイツを突きあげ、小便がテラテラと光沢を与えている。
足元には血と混ざりあった異様な色の水たまりができていた。
標本の昆虫のように有刺鉄線ボードに張り付けられた青タイツのガタイ野郎。
その前で高笑いをするSMビルダー。
「面白くなってきたな・・・・・」
ほくそ笑む長谷部を横目に、誠二はポケットに手を突っ込み競パンの股間を激しく摩擦していた。





タクシーのヘッドライトが○○市民球場の入り口を闇に浮かび上がらせる。
東京のはずれの球場には、この時間人影はない。
「お客さん、着きましたよ。」
まだ若いタクシー・ドライバーは後ろを見ないようにして客に声をかける。
「これで。釣りはいい。」
後ろから手渡された紙幣が、客が唯一身に着けている赤いビキニパンツから取り出されたことをドライバーはバックミラーで見ていた。
「あ、ありがとうございます・・・・・」
つまむように金を受け取り、客を下ろすとタクシーは急発進で夜の闇に消えていった。
降り立った男は赤いショートタイツに黒いニーサポーター、リングシューズといういで立ちだった。
○○市民球場は東京都下の一般施設としては大規模なもので一応スタジアムの体裁を整えている。
鍵の掛かっていない入り口を抜け、男はアリーナに向かう。
誰もいない観客席に囲まれた球場は真っ暗だった。
男が中央に歩いていこうとすると、いきなり照明が煌々と球場を照らし出した。
リングがあった。
広い野球場の真ん中に設置されたリングは、そこだけが別次元の入り口になっているように浮いて見えた。
そしてそのリングの上には・・・・・
「来たな。藤堂サン。」
金色のロングガウン姿の鮫島周星が立っていた・・・・・・


つづく







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ムッチリ・マッチョはヒールの餌食PageTop勝手に紹介②

Comment

タイツの中から出したお札・・・
自分だったら確実に匂い嗅いじゃいます笑

ブルーカレーパンさんへ

むかーし、競パン監視員がゴーグルをパンツに挟んで闊歩していたことを思い出しました。
あれ、妙にエロかったんすよね~。
ライフセイバーは自販で使う小銭とか挟んでないかな、なんて想像したりして。

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