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インディー裏街道⑪

鬼神はまさにヒールだった。
いや、〝ただの〟ヒールと言った方がいいかもしれない。
レスリングには興味がないがプロレスのショー的な暴力に強く惹かれた。
ほとんど裸の男を衆人の前で痛めつけるというエクスタシー。
反社会的であるということを格好よしとする鬼神の幼い精神構造にぴったりとフィットした。
とは言え、本当のプロレスは〝職業〟であり社会規範の内で成り立っている。
永遠のチンピラでありたい鬼神としては、プロレス界に居場所を見つけるという道は見えなかった。
竜崎老人の元で、エロ・ヒール要員として飼われることになったのは鬼神にとってラッキーだったのかもしれない。
生来のナルシストで、鍛え上げた肉体を鏡に映して何時間でも過ごすことができた。
今も藤堂の首をチェーンで締めあげながら、股間の膨らみに触れモッコリ具合をチェックすることを怠らなかった。
「いいねえ、いい声で鳴くね~。俺みたいなビューティフルなボディーに責められると気持ちいいっしょ。」
藤堂のうめき声に合わせて自らの身体を撫でまわしている。
「ぐぐ・・・・がは・・・・・」
不意打ちの目潰しからチェーンに捕えられてしまった藤堂だが、早くこの「ジジイの余興」を終わらせたかった。
視界が戻ると鬼神を背負ったまま立ち上がった。
そのままコーナーまで後ろ向きに走り、鬼神の背中をコーナーに打ち付けた。
たまらず藤堂の背中から落ちる鬼神。
藤堂は首に巻きついたチェーンを取り払うと、鬼神の髪を掴んで立ち上がらせようとした。
ぼわっ!
突如鬼神の口から炎が噴き出し、藤堂の股間に激烈な熱さが伝わった。
「おわっ!何するんだ、この野郎!」
化繊のタイツが変質し金玉に張り付くのをあわてて引きはがす藤堂。
陰毛が焦げたのか、香ばしい臭いが立ち上る。
「くそ・・・顔を狙ったのに・・・・・」
よろよろと立ちあがりながら赤黒虎タイツの位置を整える鬼神。
「堪忍袋も限界だぜ!」
猛烈な勢いで突進してくる藤堂に、あわててリング外に逃げる鬼神。
リング下からなんとサーベルを取りだした。
「ふうっ・・・・・・・・・・・」
ため息をついて竜崎老人を振り返る藤堂。
「おいおい、これまだ続けるんすか?時間の無駄でしょう。」
藤堂が当初鬼神に感じた異質な雰囲気は、鬼神がまったくプロレスラーではないことから発していたのだと解った。
竜崎は静かに微笑んだままだ。
「さっさとカムイの居場所を教えてください!こんな試合いつまでやっても・・・・・・」
ガシャンッ!
いきなり後頭部に衝撃を受け、もんどりうった藤堂の背中に再び硬いものが打ち付けられる。
息を吹き返した邪鬼・餓鬼がパイプ椅子で襲撃してきたのだ。
椅子攻撃が藤堂をメッタ打ちにする。
「助けるのが遅いよ。君たち。」
鬼神がリング下でへらへらする。
「先輩、俺らがやばい時見てただけじゃないっすか。」
ぐったりした藤堂の首に再びチェーンが巻かれる。
邪鬼・餓鬼が2人掛かりで藤堂を持ち上げ、トップロープを越えて巨体をリング下に落とす。
「ぐわ・・・・・」
チェーン絞首刑にもがく藤堂。
正面では竜崎が微笑んでいる。
鬼神がサーベルを持って近付いてきた。
「古典的な反則技をどうぞ。」
サーベルの柄で、藤堂の額を殴りつける。
「あわっ・・・おうっ・・・・」
チェーンに首を絞められ、顔面が真っ赤に充血した藤堂の額から血が噴き出す。
「おお・・・いい!いいよー。サーベル攻撃で流血!昭和レトロだね~。」
自らの股間を揉みながら、狂ったように藤堂の額を殴り続ける鬼神。
「ぐふ・・・・・・・」
チェーンをトップロープに固定し、邪鬼・餓鬼もリング下に降りる。
「スゲー血だな・・・・。出血多量でやばくないっすか?」
少しも心配していない表情で邪鬼が言う。
「大丈夫、ダイジョーブ、ほら、オニイサン勃ってるもん。チンコに行く血は残ってるってことだろ。」
邪鬼の言う通り、藤堂は勃起していた。
火炎攻撃で少し溶けたようになっているオレンジタイツが透けるほど、藤堂の男根は威きり勃っていた。
(くそ・・・・こんな時に・・・・・どうして俺の身体はこんなに正直なんだ・・・・)
邪鬼・餓鬼が両脇から乳首をつまんできた。
「おあ・・・・んふ・・・・・うお・・・・・・・」
霞む目に竜崎老人が立ち上がるのが見えた。
「藤堂、まだまだ修行が足りないようじゃな。どんな相手でも油断は禁物ということじゃ。」
竜崎は藤堂の正面に立つと、おもむろに手を出し藤堂の金玉をグイッと握った。
ふたつの胡桃を手のひらで擦り合わせるように、金玉がグリグリと摩擦される。
「ぎぃっ・・・・・・!」
首に巻きつくチェーンを緩めようとしていた藤堂の両手がだらんと下に落ちた。
「うごが・・・・・・」
藤堂の口から泡が吹き出し、滴り落ちる鮮血と混ざってピンク色の流れを作る。
鬼神の赤黒虎タイツが先走りの染みを作っているのが見える
乳首の先端に邪鬼・餓鬼のゴツイ手が繊細にタッチする。
竜崎の手に力が入る。
ごりっ!
陰嚢のなかでふたつの玉が激しく擦り合わさった。
「んはっ!」
藤堂の男根がタイツの中でビクンと激しく振動し、先端から雄汁が噴き出した。
オレンジのタイツを流れ落ちる白い粘液を手のひらで受け止めた竜崎は、それを一舐めするとニタッと微笑んだ。
「濃い味じゃ。」
老人のこの世のものとは思えぬおぞましい笑みを最後に、藤堂の意識はプッツリと途絶えた・・・・・



竜崎が大理石張りの洗面所で手を洗っていると、執事が外から声をかけてきた。
元警察官のゴツイ体つきだが、声はもの静かで柔らかかった。
「お電話です。」
「だれじゃ。」
「〝旧友〟だと伝えてくれ、とのことです。」
竜崎の眉毛がほんの少し動いた。
「書斎で取る。」
「かしこまりました。」
書斎の重厚なデスクに身を落ち着けると、竜崎は軽く深呼吸した。
そして意を決したように受話器を取る。
「竜崎です。」
「・・・・・・ご無沙汰しています。誰だかお判りになりますか?」
「ワシがあなたの声を忘れられないことは承知じゃろ?」
「・・・・・そうですか。お互い歳をとったのに・・・・・・」
ほんの短い沈黙に、何十年という時間がかすかな風となって流れた気がした。
「私が困った立場に置かれていることはご存知でしょう?」
「はい。じゃから電話など思いもよらなかった。」
「手を尽くしてやっとご連絡できたのです。あまり長くは話せません。」
「いまさら一体ワシに何故・・・・」
「助けがいるのです。」
「・・・・・・・・・」
「私が失脚した時、あなたは何の手も差し伸べて下さらなかった。それは仕方のないことだと解っています。私たちの過去のことを想えば。ですがこのままでは、あなた自身の栄光の過去も汚されてしまう。」
「ワシの過去は栄光などではない。本能の赴くままに欲望の限りを尽くした、それだけじゃ。動物と変わらないのじゃ。」
「今、まさに本能のままに生きたいという男たちが迫害されようとしているのです。私があなたにお願いできる立場ではないことは承知しています。ですが、今こそあなたが求められていることをどうしてもお伝えしたかったのです。」
「・・・・・・・・・・」
「ご存知のように私は幽閉状態です。使いを伺わせます。」
「ワシは助けるとは言っておらん・・・・」
「いえ、助けるのではなく、あなた自身のために動かざるを得ないのです。」
「何を言っておるのじゃ・・・・」
「私は栄光だと思っています。伝説の地下レスラーのことを・・・・」
ブツッ・・・・・・・
電話が切れた。
竜崎はしばらく放心していた。
やがてデスクの引き出しの鍵を開けると額縁を取りだした。
そこには、マッチョ・ポーズをとるプロレスラーの写真が収められていた。
「ライディーン竜崎・・・・・」
そうつぶやくと竜崎は再び放心状態に陥っていった。


つづく



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Comment

まさかの名前が登場したのにとても驚きました!
名前の明かされてないもう一人が誰なのか気になります・・・!

ブルーカレーパンさんへ

死んでたはずなんですけどね、この人は・・・・
思いがけず復活することになりました(笑)
インディー裏街道も佳境っす。
どうか最後までお付き合いくださいね☆

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