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レスラーズ・ハイ⑫黒大蛇

僕はちょっと怒っていた。
今日は会場に着くなり、黒服の男に強制的に1万円取られてしまった。
メインイベントに賭けろと言うのだ。
ブラック・パイルが幅を効かせて来ているということなのかな?
この前、あいつらは暴力団関係だって誰かが話しているのを聞いたもんな。
僕は当然THPW正規軍に賭けたさ。頑張ってくれよー!
おっ、今夜の緒方は青パンツか。朝倉とお揃いなんだな。
いやー、ラッキー!僕も青のスピード履いてきたもんね。すげー偶然!
もうズボン脱いじゃお。
あれ、あとひとりは・・・あ、あいつ不破じゃん!?
えーっ、いつの間に地下プロレスラーになったんだ?そっか、昔、緒方と一緒の団体にいたもんな。その関係かな?
なんであいつだけ違うパンツ履いてるんだ?迷彩柄のボックス?
センス無ぇー!あれじゃまるでブラック・パイルみたいじゃん・・・・・


リング上で、緒方たちはブラック・パイル軍を待ち受けていた。
大岩の作ってくれた青タイツが闘志をかきたててくれる気がする。
緒方の股間は堂々たる隆起を見せていた。
朝倉のケツも、いつにも増して引き締まっていた。食い込みが肛門に与える刺激が、闘争本能の源となる。
そんな朝倉が並んで立つ不破の下半身を見てため息をつく。
「なんだかな~。そんなパンツしか無かったのかよ?だから俺が貸すって言ったのに。」
「いや・・緒方さんの相方のパンツ履くわけにはいかないから・・・」
「意味解んねぇよ。」
二人の会話を緒方が制した。
「来たぞ。」
バッハのパイプオルガンが鳴り響き、ブラック・パイル軍が入場してきた。
先頭は暗黒仮面。今日は黒い全身タイツではなく、迷彩柄のロングタイツ姿だ。前回は隠されていた大胸筋が、恐ろしい程の存在感で剥き出しになっている。
その後方にはスコーピオン桐谷。こちらも迷彩柄のボクシング・トランクスだ。
見ていて気の毒なほど怯えた様子だ。
「黒杭は迷彩で揃えてきてるぞ。よりによってなんでお前も迷彩なんだよ。だから俺が・・・」
再び朝倉が不破に喰ってかかろうとするのを、緒方がなだめる。
「大悟、まあ許してやれよ。パンツでプロレスするわけじゃないんだから。それより桐谷を見ろ。やはりあいつは戦力外だな。こちらにとってかなり有利だぞ。」
「プロレスは何を履くかが一番重要なんだけどな・・・」
朝倉はまだブツブツ言っている。不破はそっぽを向いている。
暗黒仮面と桐谷がリングに上がる頃、花道の奥の暗闇から一際黒い影が浮き上がった。
メガ・バズーカ黒杭だ。
全身を覆う迷彩服は前回と同じだ。王者権田を失禁させた凶悪な肉体がその下に隠されている。
そして、誰もがハッと息を呑む程の美しい顔。
黒杭はリングに上がると、一瞬緒方と目を合わせた。
緒方はその瞬間、なぜか全身が粟立つのを感じた。
「なんだ・・・?あの目は?」
メガ・バズーカ黒杭の瞳。それは、いわば絶対的な黒。全く光を宿していない完全無欠の闇だった。
決戦のゴングが鳴ろうとしていた。


THPWの広大な地下施設の廊下を、松葉杖をついた大岩がたどたどしく進んでいた。
完全バリアフリーの施設とは言え、今の大岩には歩くことさえ登山をしているかと思うほどの重労働に感じられた。
医師や看護師の制止を振り切って病院を出てきた。
同じ病院に入院している権田は意識を取り戻したものの、いまだ口をきくこともままならない。
一目会おうと、病室に立ち寄った大岩に、権田は目で語りかけてきた。
(権田さんは、何を言いたかたのだろう・・・?)
権田にはずっと新垣が寄り添っていた。
「今日の実況は辞退しました。クビになるかもしれないな・・・。どうせあそこが黒杭に落とされたら俺はお払い箱だけど・・・」
新垣は相当憔悴しているようだった。
「何を言ってるんすか。緒方さんたちが絶対そんなことはさせませんよ。」
「そうか・・・。そうですよね。でも・・・、でもあの連中は危険すぎる・・・・」
権田の手を握る新垣の手が震えていたのが、大岩の脳裏に焼きついていた。
歓声が聞こえてきた。
会場はすぐそこだ。
ようやく入口の扉の前にたどり着いたものの、骨折した腕を肩から吊っている状態では扉を開くことさえ上手くできない。
カラン。松葉杖が床に落ちた。(くそ・・・っ)
大岩は泣きたい気持ちになっていた。
その時、扉が内側から開いた。
扉を開けたのは青い競泳パンツを履いた30歳前後の男だった。
「あっ、大岩・・・、ゴーレム大岩さんじゃないですか。」
観客らしいその男は、大岩の傍らに転がっていた松葉杖を拾い、大岩の肩を支えた。
「なんで今日は不破なのかと思ったら、大岩さん怪我してたんですね。」
「あ、ああ、そうなんです。すみませんが俺をリングサイドまで連れて行っていただけませんか?」
「わかりました。やった。リングサイドに行ける。いやー今日は席がこんな後ろでがっかりしてたんですよ。」
競パン姿の男は大岩を支えて会場中央に歩き出した。
「お、大岩さん、やっぱ重いですね・・・・」
「すみません・・・」
多少は鍛えているようだが、やはり一般人。プロレスラーを支えて歩くのは大変だろう。
だが男は大汗をかきながら大岩をリングサイドまで導いた。
「ありがとうございました。その競パン、似合ってますよ。俺も今日は青パンなんです。」
「は・・?」
大岩はぽかんとする男に頭を下げると、リング上に目を移した。
朝倉が暗黒仮面に鮮やかなドロップキックを放っているところだった。
朝倉の青タイツが躍動している。
(俺も履いてきましたよ・・・・)
集団暴行の夜に、ボロボロにされあちこち破れた青いショートタイツを、大岩はジャージの下に履いていた。
試合には出られなくとも、気持ちだけはTHPW正規軍でいたかった。
大岩は、海綿体に血液が充満していくのを感じていた。


朝倉の蹴りは、暗黒仮面にはあまりダメージを与えていなかった。
逆にロープの反動を利用して突進してくる暗黒仮面を、朝倉はさっとかわすと、カニバサミに足を捉えた。
暗黒仮面が派手な音を立ててうつ伏せに倒れた。
「いいぞ!朝倉!」コーナーから緒方がゲキを飛ばす。
「よし、タッチだ。」
朝倉が不破に手を出す。
すると不破は何故か身体を横にずらしてタッチを拒むような仕草をした。
「なんだ、ビビってんのか!?よし、俺が行く!」
緒方がタッチをすると猛然と暗黒仮面に向かっていった。
前回の試合では巨大な岩山を相手にしているような感覚だったが、一度征服した相手、今日は全く負ける気がしない。
全く逆のことを暗黒仮面も感じているのだろう。緒方に対してどこか腰が引けていた。
瞬く間に緒方の逆エビが決まっていた。
「おらっ、でかケツをまた犯してやろうか?おお?」
「ぐはっ・・・・」
敵陣に警戒の目を向けると、黒杭は凉しい顔で微動だにしない。
桐谷がオロオロしながら黒杭と暗黒仮面を交互に見やっている。
「ぐおっ・・た、助けに来いよ!サソリ野郎・・・・!」
暗黒仮面に怒鳴られて、桐谷が弾かれたようにリングインした。
緒方は逆エビの両足を解くと、桐谷の前に仁王立ちした。
「ひっ・・・」
桐谷は脱兎のごとくリング下に逃げていった。
相手3人のうち、2人までもが緒方に犯され失神しているのだ。
改めて考えてみると完全にTHPW有利な状況だ。
それなのにどうしても払拭できないこの危機感。
それは、コーナーでただただ静観を決め込んでいる美形の男、メガ・バズーカ黒杭が原因だった。
「そろそろ出てきたらどうだ?色男さん。」
黒杭は緒方の挑発にも眉一つ動かさず、相変わらずブラックホールのような瞳で見返すのみだ。
(なんだ・・・こいつ・・・)
ハッと気づくと、背後に立ち上がった暗黒仮面が緒方をフルネルソンに捉えた。
「サソリ野郎!準備はできたか!?」
リング下を見ると、桐谷がいつの間にか有刺鉄線ボードを場外に敷き詰めていた。
あっと思う間もなく、緒方は暗黒仮面の凄まじいパワーで、ロープを超えて投げ捨てられていた。
ブスブスッ!!!!
「ぐわぁーー!!!!」
有刺鉄線の鋭い刺が緒方の皮膚に突き刺さる。
背中から落ちたので男根には刺は刺さらなかったが、身体の後ろ全体を針で固定された標本のように、全く身動きができない。
「緒方さん、いいザマだな。」
桐谷が釘バットを手に緒方を見下ろしている。
「ひひひ・・・おとなしくしてればあんたは本当に甚振りがいのある野郎なのにな。」
桐谷がおもむろに釘バットを緒方の額に押し付けた。
「があっ・・・・」
緒方の額から鮮血が吹き出した。
「お?やっぱり好みの責めだったかな?ここが喜んでるみたいだけど?」
釘バットが今度は股間にぐりぐりと押し当てられた。
「おい!サソリ野郎、そこをどけ!」
暗黒仮面がリング上から叫ぶと、緒方の腹の上にフットスタンプを落とした。
「ぐぼっ・・・」
普通の人間だったら間違いなく内蔵が破裂しただろう。
緒方の鍛え上げられた超人的な腹筋はなんとか持ちこたえたが、有刺鉄線は益々深く緒方に突き刺さってしまった。

「大輔!」
朝倉はすぐさま緒方を助けようとリングを飛び降りた。
すると不破が朝倉の腕を掴んでいる。
「なんだよ!なにしてんだよ!」
腕を振り払おうとするが不破は掴んだ手を離さない。
「お、お前・・・まさか・・・・」
金髪の下の細い眉毛がピクリと上がった。

暗黒仮面が緒方の血まみれの髪を掴むと、無理矢理有刺鉄線ボードから緒方を引き剥がしにかかった。
「があっーーー!!!」
凄まじい激痛が背中に走る。
乱暴に剥がされた背中の皮膚が引き裂かれた。
タイツが有刺鉄線に引っかかり、臀部が剥がれない。
暗黒仮面が力ずくで緒方を立ち上がらせた拍子に、タイツがビリビリッと音を立てて敗れた。
「おう、ケツがチラ見せできて嬉しいんじゃないのか?」
立ち上がった緒方に強烈な頭突きが待っていた。
ゴチッと鈍い音とともに緒方は膝から崩れ落ちた。
すると後頭部に桐谷の釘バッドがジャストミートだ。
半ば脳震盪を起こして緒方は有刺鉄線ボードの上にうつ伏せに倒れてしまった。
「ぎゃー!!!」
勃起した男根に針がささる激痛で、緒方は朦朧としかけた意識を覚醒させた。
「この野郎、調子に乗りやがって・・・・」
緒方は有刺鉄線の上で腕を立て立ち上がろうとした。
手のひらに刺が突き刺さるのをものともせず、緒方は自力で立ち上がった。
タイツの前部にも破れができた。
「お前ら、まとめて犯し倒してやろうか!」
緒方の気迫に暗黒仮面がたじろぐ。桐谷に至っては5mほど後方に逃げてしまった。
「うおーーーーっ」
緒方は雄叫びをあげて有刺鉄線ボードを床から引き剥がすと、暗黒仮面に投げつけ、そのまま懇親の力を込めて体当たりをぶちかました。
暗黒仮面が有刺鉄線に絡め取られもがいている。
その時「緒方さんっ!朝倉さんが!」という声に目を向けると大岩が松葉杖でリングの反対側を指している。
そちらを見るとリング下で不破に羽交い絞めにされた朝倉に、黒杭が静かに歩みよっているところだった。
「不破・・・!?あの野郎!」
緒方は血まみれの体で走り出した。
「邪魔が入りそうだな。不破、食い止めておけよ。」
「はい!大凱さん!」
黒杭は朝倉の鳩尾に鋭くパンチを入れた。
「ぐっ・・・」
ぐったりとした朝倉のタイツのケツの部分を掴むと、黒杭は軽々と朝倉をリングに戻し、自らもふわりとロープを飛び越えた。
朝倉の青いショートタイツがTバック状態になっている。
「大悟!」緒方がリングに登ろうとしたとき、後ろから不破が有刺鉄線で緒方の首を捕えた。
「ぐぐっ・・・不破・・・なんのつもりだ・・・!?」
「はは・・・あんた能天気すぎるんだよ。俺は最初からあんたたちを潰すために送り込まれてたんだぜ。」
信じていた後輩の裏切りに、緒方は今更ながら自分の甘さに気づかされていた。
「久しぶりだな。あんたの身体は。もともと俺にイカされてこの世界に入ったんだもんな。またヤってやろうか?」
「くそっ!」
不破に勃起した股間をまさぐられ、緒方のタイツに先走りが染み出していた。
「あんたの身体はホント正直だな。俺の奴隷にしてもらえるように大凱さんにお願いしようかな。」
いまや首だけではなく身体中を有刺鉄線でがんじがらめにされてしまった。
「俺はあんたの最初の男みたいなもんだろ。な、俺の玩具になれよ。朝倉は大凱さんが目をつけちゃったしさ。」
「ふ・・ふざけるなっ!!大悟ーーー!!!」

リング上では、メガ・バズーカ黒杭が迷彩服の股間のファスナーを静かに下ろしていた。
ジッパーが完全に下まで下りた時、〝それ〟が勢いよく迷彩カーゴパンツから飛び出した。
メガ・バズーカ。
まさにその名に恥じない巨大なそれは、黒く光沢を放つ生物兵器そのものだった。
Tバック状態でマットに這い蹲る朝倉に、漆黒のアナコンダが襲いかかろうとしていた。
「大悟ーーーーーーっ!!!!!」

つづく








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