今をときめくリ○グスのリングに立ち、ツルマキの股間はキリリと引き締まった。
所属する道場は実戦第一主義。
金的攻撃さえ相手を倒すためなら厭わない。
もちろん、今日の試合では金的は御法度なのだが・・・。
道場主催の試合ではハーフ・スパッツを着けて闘った。
「プロレスのリングに立つならこれを穿け。」
師範がツルマキ手渡したのは黒いショートタイツだった。
「マエダのとこの小僧に舐められねえようにな。」
性器の形が顕わになるタイツで大観衆の前に立った時、ツルマキはこれまでに感じたことのない興奮を覚えた。
「俺は、闘いの魔力に魅せられし者!」
対戦相手が現れた。
「・・・・・・!」
ツルマキは息を呑んだ。
今日がデビュー戦という若い男は、なんとパープルのハイレグ・ショートタイツだった。
柔道出身だという男は、鬼瓦のような面構えだ。
およそ洒落っ気など無さそうな武骨な男が紫色のモッコリで自分を睨みつけている。
(コイツ・・・・、エロい・・・・・!)
思わず気圧されたツルマキだったが、すぐに気持ちを立て直した。
(俺には師匠がくれた黒タイツがある!
こんなエロ野郎に敗けてたまるか!)
しかし・・・・
パープル・タイツ野郎は強かった。
均整のとれたエロボディーは見掛け倒しではなかった。
全ての筋肉がツルマキを倒すためだけに稼働しているかのようだ。
自分に襲いかかる獰猛な肉体と、その核を成す紫色の膨らみに、ツルマキは眩暈を覚えた。
・・・気付くとリングに這いつくばっていた。
(た・・・立てない・・・・・)
勝ち誇る紫パンツに、師範に託された黒タイツの股間が熱くなる。
(金的さえ使えれば・・・・・。
師範、すみません。俺は・・・勝てなかった・・・・・・)
遠くなる意識の中、ツルマキは紫野郎の股間を思いっきり殴っていた・・・・・。
「プロの厳しさを思い知らせてやる。」
リン○スの若武者ナルセは、団体の誇りを胸にフリーの格闘家を迎え撃つ。
水色のショートタイツが、怖いもの知らずの若さによく似合っていた。
不敵な表情で現れた対戦相手のホンマはロングスパッツ姿だ。
(ふん!エアロビじゃねえんだよ。
プロレスのリングでショートタイツも穿けないとは、だからアマチュアはダメなんだ。)
ナルセは団体きっての伸び盛り。
海外の格闘家と闘って経験を積んできた。
国内の名もないヤツなんて相手じゃない。
若さゆえの勝ち気は単なる生意気と紙一重。
格闘家として必須の気質であると同時に命取りになりかねない諸刃の剣なのだ。
エスケープでのロストポイントを嫌い、我慢したのが裏目に出た。
ホンマのスリーパーに堕ちそうになるナルセ。
スタミナを奪われ、精神的にもダメージを負った。
完全に舐めていた相手に試合の主導権を握られ、ナルセは動揺した。
プロの証であるはずのショートタイツが、市販のスパッツに翻弄される。
相手にポイントをリードされたまま試合は終盤に。
「成瀬の眼に覇気がありません!」
実況の声が聞こえる。
くそっ・・・!
だが、ナルセはもう限界だった。
わずかに残った闘争本能が、ナルセの意識をかろうじて繋いでいた。
ゴングが鳴り、ナルセは判定で敗れた。
あと1分試合時間が長かったら、KOされていたかもしれない。
試合前は誇らしかったショートタイツが、ひどく惨めに感じられる。
「あんなモッコリパンツでイキがって出てきて、チョー弱いじゃん。」
観客の視線が痛い。
怒涛のように押し寄せる屈辱の中、股間の男自身が熱くなる感覚を若者は知った。
↓動画はこちら↓
格闘技での敗北ってキツイ、でもエロい
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