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レスラーズ・ハイ⑥The Calm Before The Storm

不破晃司・・・
思いがけない再会に緒方は戸惑いを禁じ得なかった。
緒方のメジャー時代の後輩、初めてリング上で射精させられた相手・・・・
あの時坊主頭だったかつての若手レスラーは、ゲームの主人公のような髪型で、しかも金髪だった。
「緒方さん、お久しぶりです。俺、緒方さんに会いたくて、会いたくて・・・・
やっと会えた・・うっうう・・・」
「お、おい、なんだよもう。ま、こっち来い。なんでお前がこんなとこに?
大体どうやってここに入ったんだ?まぁまぁ、泣くなよ。ちゃんと話して見ろ。」
長谷部になだめられると、不破はハッとしたように顔を上げるとドアの外をキョロキョロと伺い、急いでドアを閉めた。
「ふーっ。こんなとこ見られたらタダじゃ済まない。危ない危ない・・・」
「何なんだよ。一体どうしたってんだ?」
ドアの外の様子を暫し伺っていた不破が、誰も来なさそうなのを確認してようやく安心した、という表情で再び一同に向き合った。
「突然すみませんでした。俺は不破晃司といいます。はじめまして。」
朝倉と大岩に頭を下げる。
「あ、ああ、はじめまして・・・」
「こいつは俺のメジャー時代の後輩なんだ。まぁ、俺がこんなことになったきっかけを作った奴というか・・・ま、色々あった仲なんだ。」
薄く挙動不審な緒方に、朝倉がきつい視線を投げる。
「色々ってなんだ?」
「まあまあまあまあ、とにかくちょうど宴会中だし、不破、お前も飲め。」
不穏な空気を察した長谷部がお茶を濁し、不破にビールを手渡し、聞く。
「それでどうしたんだ?なんだかソワソワしてたけど、まさかここに不法侵入してきたとか・・・」
「違うんだ、長谷部さん。俺はちゃんとここの入場パスを持ってる。さっきの緒方さんの試合も見てた。」
「じゃ、お前THPWの会員になったのか?」
「いや、そうじゃなくて、実は・・・その・・」
「なんだ、はっきりしろよ。」
緒方たちの視線をまともに受けられない様子の不破だったが、意を決したように顔を上げると、言った。
「俺、ブラック・パイルのレスラーなんだ。」
「な、何だって・・・・」
言われてみると、不破のいでたちは黒と金のラインが入った白いジャージ姿。存在を主張する金属の装飾品。趣味を疑いたくなるようなひどいデザインでありながら、とにかく高価であることがわかる腕時計。
それは非カタギであるという記号のようであった。
不破はビールを煽ると、覚悟を決めたかのようにすらすらと話し始めた。
不破はメジャー団体を退団していた。もう1年も前のことだそうだ。 
緒方の一件以来、メジャーのレフェリー業を辞めていた長谷部はそのことは知らなかった。
「あの試合のあと、緒方さん辞めちゃったじゃないですか。俺もそこで反省すれば良かったんだけど、やっぱりどうしてもちょっかい出したくなっちゃうんですよね。チンポに。」
試合中に相手のレスラーの男根に執拗に触れてくる不破に、周りから不審な目が向けられるようになるまで、それほど時間はかからなかったという。
ある大物レスラーに、試合中電気アンマをかけ、そのレスラーが不覚にも勃起してしまったことで不破に逆ギレしたらしい。
「実質上の解雇です。」
プロレス界を追い出され、不破は途方に暮れた。プロレスの他に自分にできることがあるのか?
そして思い出したのが緒方のことだった。
「緒方さんは、プロレスやめて今どこで何してるんだろう?って思ったんです。」
緒方の消息をたどるのは容易ではなかった。散々、方々を探し回って、やっと緒方が黒杭組の構成員になったらしいとわかったのは、それから半年後だった。
「後先考えずに、盃を受けるって言うんですか?黒杭組に入っちゃったんです。」
ところが、その時既に、緒方は組を裏切り逃亡の身になっていた。
緒方のいない組にいる理由はなかったが、一旦入ってしまうとなかなか抜け出せない世界のこと、不破はずるずると極道の道に引きずり込まれていった。
そんな折、突然黒杭組のプロレス進出の話が動き出した。
当然、元プロレスラーの不破に白羽の矢が向けられた。
「俺もプロレスできるっていうんで、がぜん元気になったんですが・・・・」
まず不破に課せられた仕事は、レスラーとしてリングに上がることではなく、黒杭組の構成員の中で格闘技の素質がある者を選抜し、レスラーとしてモノになるようコーチングすることだったのだ。
「無茶な話です。ただでさえプロレスラーとして闘えるようになるまでは生半可な鍛え方じゃ通用しませんよね。
それを1~2週間で仕上げろって、そんなこと出来るわけがない。」
しかも構成員の中で喧嘩が強いと目されている者の実態は、ハッタリが異様に効くとか、そもそも強い相手とは喧嘩しないとかであり、裸と裸がぶつかり合うプロレスには通用しないことは誰の目から見ても明らかだった。
「今日の桐谷なんて一番マシなほうです。一応キックボクシングの技術はありましたから。でも今日の試合でも明らかなように、地下プロレスラーとしてはしょぼいというか、こんな戦力でTHPWを乗っ取ろうなんて黒杭組長も何を考えてるんだか・・・」
不破の話を黙って聴いていた緒方が不破の肩に手を置いた。
「お前も大変だったんだな。」
「緒方さん・・・」
「今の話の流れだと、次のブラック・パイルの刺客は・・・お前だな。」
緒方が不破の目をじっと見つめて言った。
緒方に見つめられ、不破はまた涙目になりうつむいてしまった。
「俺、できません・・・緒方さんとプロレスがしたい。でも・・でもそれはこんなかたちではなく、緒方さんと雄同士の、本当のプロレスがしたいんだ!」
緒方とて思いは同じだった。できればかつての後輩と敵同士として闘いたくはない。
しかも不破は、自分を頼った結果極道の道に迷い込んでしまったのだ。
「移籍、できないかな。」
朝倉が言った。
しかしそれが不可能なことはそこにいる誰もがわかっていた。
「お前は黒杭の切り札的存在なんだろ?黒杭がTHPWをあきらめてくれりゃ、まだなんとかなるかもしれないが、今の状況でそれはちょっとなぁ・・・」
長谷部も頭を抱えてしまった。
「今のところ、組長から次の試合については何の支持も出ていません。だけどもし俺に出ろ、ってことだったら仮病でもなんでもして逃げるつもりです。黒杭が地下プロレスをあきらめるまで、なんとかしのげれば・・・」
「うーん。望みは薄いが、今はそれしかないのかもな・・・・」
「俺、いつかきっと黒杭を抜けて地下プロレスで緒方さんと闘いたい。雄同士の熱いプロレスがしたい!」
不破の熱弁を聞いて、朝倉の目つきが険しくなった。
緒方はそれには気づかず、再び不破の肩に手をかけて言った。
「不破、気をつけろよ。極道の世界はお前が思ってる以上に非情なところだ。お前の本心を奴らに悟られたらどうなるかわからない。無理するんじゃないぞ。」
「緒方さん・・・俺・・・わかりました!」
不破はまた、辺りの様子を慎重に伺いながら戻っていった。
「ややこしいことになってきたな。」
長谷部がため息をつき、焼酎を煽る。
男たちの様々な思惑が絡み合う地下プロレスという世界。
雄の本性がさらけ出されたその世界では、男の情念がうずまき、ヘドロのような混沌を作り出している。
その混沌の中でしか生きることのできない男たちがいるのだ、と緒方は改めて自分と、自分に巻き込まれていく男達に思いを馳せるのだった。


それから三ヶ月あまり、ブラック・パイルは完全に鳴りを潜めていた。
不破の言ったとおり、レスラーの玉が揃わないのかもしれない。
不破は頻繁にメールを送ってきた。危険な行為だから止すよう緒方は忠告したが、不破は不破なりにこちらと繋がっている実感を求めていたのかもしれない。
今のところ不破に試合出場の支持は出ていないようだった。
かといって黒杭の構成員からめぼしいレスラーが発掘されそうな気配もないのだった。
(一体、黒杭組長はどういうつもりだったんだ・・・・?)
あの頭の切れる黒杭のことだ。なんの勝算もなく乗り込んでくるだろうか?
それとも、地下プロレス欲しさで後先考えず突っ走ってしまったということなのか?
なにもなければないで、不気味さを感じてしまう緒方だった。

緒方たちは通常通り、THPWのリングに立っていた。
緒方のエロいやられっぷりとその後の豪快な逆転勝利は、もはや様式美とさえ言える黄金パターンとなった。
単純だが、だからこそ表のプロレスではあまり見られなくなった勧善懲悪的なプロレス・ショーが、地下プロレスファンに受けていた。
緒方が散々痛めつけられた挙句、射精して復活する。
それだけの話なのだが、その質は高い。
客席での自慰率が高くなり、会場内の雄臭はそれが不快な人間にとっては息もできないほどだった。
DVDなどの映像媒体の売上が倍増した。この映像は表に流出した場合、その出どころは確実に追跡され、非合法の厳罰がくだされる。そういった点ではTHPWもやはり裏組織なのだ。
緒方の「あーっ!スッキリしたー!」は早くも今年の地下プロレス界での流行語大賞候補として呼び声が高い。
THPWがバズーカ緒方の出現によってかつてないほどの活況を見せていることは間違いなかった。


都内某所の地下空間。有事の際にはシェルターとしても機能しそうなほど深い地中にTHPWはある。
これほどの施設を東京の真下に建設できたのは、実は強大な国家権力を握る人間が、THPWに関係しているのでは?という噂がある。実際会員の中には、日本人なら誰でも知っているビッグネームが少なくない。
どんな立場にあろうとも、一皮剥けば生身の雄なのだ。
広い地下スペースの一角に、レスラー専用のトレーニング・ルームがあった。
設置されているマシン、広さなどは一流のジムに引けをとらないが、その内装はなんとも殺風景なものだった。
打ちっぱなしの壁には年季が入り、清潔には保たれているが、雄の体液が染み込んだ床からは決して消すことのできない雄の匂いが立ち上ってくるようだ。
そして部屋の奥に荘厳な舞台のように鎮座するリング。マットには何人もの男たちが流した汗や体液が作った模様が染み付いている。
今、この部屋では緒方と、朝倉、大岩の3人がトレーニングに励んでいた。
緒方は短パンにTシャツ。朝倉はスパッツにラッシュガード、大岩は試合用のグリーンのショートタイツという出で立ちだった。
レッグプレス・マシンに腰掛けてインターバルをとっていた緒方は、リングの奥の壁に飾られている写真に気がついた。
見事な上半身で誇らしげにマッチョポーズをとる精悍な顔つきのレスラーが写っている。
「あれは誰なんだ?」
ベンチプレスをやっていた朝倉がバーベルを戻して上体をあげる。
「あー、あれは『地下プロレスの神』なんだって長谷部のオッサンが言ってた。」
「『地下プロレスの神』・・・?」
「ああ、二十年以上も前にここの初代チャンピオンだった人だ。」
「ライディーン竜崎って名前でしたよね。」大岩も話に加わる。
「なんでも地下プロレス史上、今でも誰もまねできない凄い必殺技を持ってたそうですよ。」
「そうなんだ。俺も詳しくは知らないけどえらく強烈な技だったらしい。」
朝倉が立ち上がってプロテイン入のドリンクを取りに行く。
「その技のために命を落としたとか・・・・」
「えっ・・・?」
驚く緒方に、ドリンクのストローから口を放した朝倉が言う。
「その技は相手を確実に倒すと同時に、自分にも絶対射精するほどの激しい快感をもたらしたらしい。
ライディーンはその技を使いすぎて、ある種のジャンキーになってしまったそうなんだ。ある試合の際に、ライディーンは19回射精してそのまま逝ってしまったということだ。」
「なんと・・・・!?」
凄い人間がいたものだ。リング上で限界まで雄の精を放ち、息絶えるとは・・・!
これこそ地下プロレスラーとしての殉職と言えないか!
緒方は自分の男根がムクムクと勃ってくるのを感じた。
「大悟、スパーリングやろうぜ。瞬、おまえはレフェリーをやってくれ。」
「レフェリーって、実戦形式でやるってことですね。」
「おいおい、練習で怪我したら目も当てられねえぞ。」
朝倉がたしなめる。
「まさか失神するまではやらねえよ。スリーカウントか、射精で決着ってルールでどうだ?」
「仕方ねえなー。」と言いながら朝倉もどこか嬉しそうだ。
緒方はTシャツと短パンを脱ぎ捨て、赤いショートタイツ一枚になった。
朝倉もスパッツを脱ぎ白いショートタイツ姿となった。白いラッシュガードはそのままだ。
同じくショートタイツを履いた大岩もリングにあがり、
パンツ姿の男たちのスパーリングが始まった。

緒方と朝倉がレスリングで肌を合わせるのはこれが初めてだ。
朝倉の美しい肉体とリング上で組んず解れつしていると、ベッドの上とはまた違う快感が緒方の全身を走り抜けていた。
プロレスの技術には絶対の自信がある緒方だったが、地下プロレスでの巧みなセクハラ攻撃には朝倉に一日の長があるようだった。
例えば、ヘッドシザースに首を捉えられた時には勃起した股間が顔に押し付けられた。むせかえるような雄の匂いに気が遠くなりかけると、急所を掴まれた。
「この前の試合で痛めつけられてたよな。まだ完全には回復してないんじゃないか。んん?」
「おわっ・・・」
絶妙な緩急を付け玉を握ってくる。
また、スリーパーでバックを捉えられた時には、これまた絶好のタイミングで乳首に触れてくる。
「大輔の性感帯は、俺が一番熟知しているからな。」
「ああっ・・・やめろ・・・こら・・・ううっ・・・・」
朝倉の性感攻撃に翻弄される緒方。
「もしかして、二人の営みに付き合わされてますか?俺・・・」
大岩が口では言いながら、タイツの股間は大きく盛り上がっている。
「はいっ二人共試合に集中して!ファイッ!」
「大悟ーっ!俺だってお前の弱点は知ってるんだぞ!」
スリーパーから脇腹へのエルボーで脱出した緒方はバックを取り返す。
「お前はここがヤバいだろ?」
逆に朝倉にスリーパーをかけ返すと勃起した男根をケツの割れ目にこすりつけた。
「あああっ・・・」
朝倉が切ない声をあげる。
「おお、大悟、たまんねぇぜ!お前のケツ!このままバズーカ・ホールドかましていいか?」
緒方が我慢できないといった様子で朝倉を犯しにかかる。
「ううっ・・大輔、そう簡単にはケツは開かねえぜ。」
朝倉が大殿筋に力を込める。朝倉の必殺技「起承転ケツ」だ。
「おああっ!」
すさまじい男根への圧迫感に緒方が悲鳴をあげる。
朝倉がケツを左右に振り始めた。
「があっ!」
チンポが根っこから引きちぎられそうだ。
「大輔、どうだ?おれの起承転ケツの味は?お前いつかこの技の名前を馬鹿にしてたよな?」
ケツの振りが上下に変わった。
「おおおおおおおっ・・・・!」
快感の大波が押し寄せてくる。
(まずい・・・このままでは射精してしまう・・!)
緒方は朝倉のケツに捉えられている自身の男根を引き離そうとするが、まるで万力に挟まれているようにビクともしない。
「イっちまえよ!大輔!」
朝倉のケツの振りが激しくなった。
「ぬうぉーーー!」
(だめだ、抜けない。くそっ・・・そうだあの手だ!)
緒方は朝倉の背後から手を伸ばすと両乳首を強くつまんだ。
「あああっ・・・・」
たちまち朝倉の力が抜ける。
緒方は素早くチンポを引き離した。
「はぁはぁ・・・起承転ケツの解除方法がわかったぞ!」
「くそ・・・大輔じゃなかったら乳首ぐらいじゃ離さないのに・・・」
朝倉が悔し紛れのタックルをカマしてきた。
不意を突かれた緒方が倒れる。朝倉は両足をとると流れるような動きであっという間にボストンクラブを決めていた。
「大輔、甘いぞ。俺はあの技だけじゃないんだからな!」
「うぐぅ・・油断したぜ・・・」
朝倉は片足を離すと空いた手で緒方の急所を掴んできた。
「さっきもここが感じてたようだったな。大輔、玉をいじめられると感じちゃうんだろ?正直に言えよ。」
「ああっ・・・くそ・・・大悟に・・大悟に玉を責められるなんて・・・ああ・・・」
「大輔・・・お前の金玉、なんてエロいんだ・・」
朝倉は急所を握る手に力を込めた。
「うがあああっ・・・・おおお・・・・おああああ!」
どぴゅっ!
緒方はたまらず果ててしまった。
「朝倉選手の勝ちー!」
大岩が朝倉の腕を上げる。
「くそーっ・・・出しちまった。」
緒方が悔しそうに立ち上がった。赤いタイツにザーメンが染み出している。
「本当の試合ではここから大輔の反撃が始まるのにな。」
朝倉がはははっと笑う。
「今だってそうだぜ!」
緒方が朝倉を押し倒す。
「おい、射精決着ルールだろ!?」
「試合が終わっても油断は禁物。地下プロレスではな。」
緒方は朝倉のラッシュガードを引っ剥がすと、白いタイツのケツの部分を捲り上げた。
そしてザーメンでぬらぬらの巨根を朝倉のケツに挿入した。
「ああああっ・・・・」
「あーあ、とうとう始まっちゃったよこの人たち・・・」
大岩は呆れたように言うと、それでも自分の股間をタイツの上からさすり始めた。
「大悟・・・!リングでやるのもいいな!はぁはぁ・・最高だぜ・・・!」
「ああっ・・大輔・・スゲェ・・スゲェよ・・・ああ・・!」
bb27001031430.jpg

緒方は2度目の絶頂を朝倉のケツの中で迎え、ほぼ同時に朝倉も果てた。大岩もタイツの中に我慢できずに漏らしてしまった。
暫くの放心状態のあと、3人は大声で笑っていた。
「何がスパーリングっすか?二人のセックスを見せたかっただけでしょ?」
「ちげーよ。ほんとにスパーリングしたかったんだって。最初は。」
「瞬だって楽しんだだろ?出しちゃてるじゃん。」
緒方は充実感を味わっていた。愛する者がいて、楽しい仲間がいて、プロレスを生業として生きていける。
これ以上、何を望むだろう?
「おやおやお取り込み中だったかな?」
長谷部の声とともに3人の男がトレーニングルームに入ってきた。
「権田さん。」
「やあ、久しぶり。お、三人ともお愉しみだったのか。悪い悪い。」
「いえ、もう終わりましたから、っていや、あの・・・」
大岩が顔を真っ赤にして股間を隠そうとする。
「今更恥ずかしがらなくても。皆さん大観衆の前で普段やってるじゃないですか。」
声の主は実況アナの新垣裕之だった。
「新垣さん、珍しいですね。こんなところに来るなんて。」
新垣は権田と顔を見合わせるとはにかんだような表情になった。
「いや、実はな、俺と裕之は付き合い始めたんだ。」
「ヒロユキ・・?」
権田の思いがけない言葉に、唖然とする緒方たち三人。
「いやぁ、この間の緒方の試合の時、俺たちは実況ルームにいたんだが、妙に興奮してしまってな。二人の欲情の波が一致したというか・・・・」
「僕もまさか望とこんなことになるとは・・・」
新垣が頭をかく。
「ノゾミ?」権田の名前か?
「こう見えて、裕之はかなりのどSで巨根なんだ。俺のケツも悲鳴をあげるほどのな。」
「そ、そうなんですか・・・」
3人は皆(権田さん、受けなんだ~。)と思っていたが口には出さなかった。
「おっとそんなことを言いに来たわけじゃない。」
権田の表情が急に引き締まった。
「ブラック・パイルからカードの要請がきた。」
長谷部が少し緊張した表情で言う。
「まさか不破が・・・?」
「いや、不破じゃない。まったく聞いたことのないレスラーだ。」
この3ヶ月のあいだに黒杭がレスラー育成に成功したということか?
「2人の新レスラーに、1試合づつ2試合、対戦相手も指定してきています。」
新垣が手帳を取り出しながら言う。
「まず、暗黒仮面という選手です。対戦相手として緒方さんを指定してきています。」
「暗黒仮面・・・」
「そして二人目ですが、対戦相手として望・・・エンペラー権田を指定してきています。選手名が、なんというか・・・・」
「ん?何か問題でもあるんですか?」
言いよどむ新垣に緒方が尋ねると、権田が助け舟をだした。
「俺が話そう。二人目は、メガ・バズーカ黒杭、と言うんだ。」
「メガ・バズーカ・・・!?」
なんという挑発的なネーミングだろう。緒方の巨根に対抗するつもりか!?
そして、その下の黒杭というのは一体・・・・!?
動揺する緒方たちに長谷部が答えた。
「さっき不破からメールが来た。メガ・バズーカ黒杭ってのは、黒杭組長の息子だ。」
「・・・・・・・っ!?」
嵐は、知らないうちにすぐ近くまで来ていた。

つづく







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Comment

楽しく読ませていただいてます!!
今後の試合、展開がとても気になり興奮しました!!
新たな刺客達とのはどうなるのか?
後輩との今後は?
目がはなせません?!!
今後も楽しみにしてます!!

またまた長文ごっつぁんです。
レスリングシーン最高です。
刺客が二人も、、どんな展開になるのでしょうか?
雄の弱点金玉を責められる緒方期待しています。頑張ってくださいね。

Re: タイトルなし

ご愛読ありがとうございます!
これからもエロエロな小説目指して頑張りますね!

Re: タイトルなし

いつも応援ありがとうございます!
とても励みになります!抜ける展開期待してくださいね~

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