昔のTVアニメ「空手バ○一代」より
俺の幼心に強烈な印象を残したセクシーなエピソードを、妄想小説風に紹介します。
戦後間もない頃の話じゃ。
ワシの名は五十嵐。
日本で柔道場を開いておったが、あの時代なかなか経営は難しく、
胡散臭いプロモーターの口車に乗せられて、アメリカのプロレス界で闘うことになったのじゃ。
渡米してからの評判は上々。
「東洋の神秘」「サムライ・スピリッツ」などともてはやされておった。
今夜の試合は少し趣向が変わっておった。
三本勝負の一本目は、相手のレスラーも柔道着を着用しての試合・・・
ワシの一本背負いが華麗にきまり、瞬く間に四方固めでフォールを奪っておった。
問題は二本目からじゃ・・・
相手のレスラーが柔道着を脱ぐのみならず、
このワシも裸で闘う、というルールだったのじゃ。
柔道の技は、柔道着があって初めて成立するのでは?という
アメ公たちの批判を一蹴する目的があったのだと思う。
ワシとて裸で戦おうが全く問題ない自信があった。
むしろ柔の魂を証明するよい機会だと思ったのじゃ。
ところが、ワシにあてがわれたコスチュームは、
真っ赤なビキニタイツだったのじゃ。
ワシは日本にいた頃、赤ふんで稽古に励んだこともある。
褌に比べたらこのパンツの方が、かろうじてではあるが露出は少ない。
しかし・・・この股間の膨らみはあまりにイヤらしくないか?
生地も必要以上に薄く収縮性のあるものだった。
これではワシの陰茎をさらしているも同然じゃ。
異論を唱えようとするワシに、プロモーターは
「どんな格好でも『柔の魂』に変わりはないんだろ?」
ワシは意を決した。
しかしいざリング上でタイツ姿になってみると、
観客の視線がワシの下半身に突き刺さるような気がする。
そして何故か、ワシの男根は痛いほどに勃ってしまっていたのじゃ。
試合が始まって、相手のレスラーと肌を密着させると、ますますワシの息子はいきり勃っていったのじゃ。
ワシは防戦一方となり、
相手レスラーの野獣のような攻撃にひたすら痛めつけられたのじゃ。
不思議なことに、いくら痛めつけられてもワシの男根は萎えることはなかった。
むしろ甚振られる自分の姿を想像し、その卑猥な光景にかつてないほどの膨張を遂げていたのだった。
それというのも、このタイツの成せるワザじゃ。
このいやらしいタイツが、ワシの陰茎にドクドクと血液を送り、ケツの割れ目の中心を疼かせるのじゃ。
ワシにはそう思えてならんかった。
ジャーマンに投げ捨てられ、半失神状態でKOされた時も、ワシの勃起は衰えることを知らなかった。
ワシは担架で担ぎ出された。
(これで『東洋の神秘』伝説は崩れ去ったな・・・失業じゃ・・・)
男根の熱さと裏腹に、ワシは絶望感に打ちのめされていた。
運ばれてくワシの無様な姿にアメ公たちが群がる。
「OH!ジャパニーズ・ウタマラ!」「ヒューージ・・」「ホーリー・シット!」「グレイト・ディック!」「オ・モ・テ・ナ・シ」
口々になにか喚いている。
控え室にプロモーターが入ってきた時、ワシはクビを宣告されるのだと思った。
ところが、
「ミスター・イガラシ、エクセレント!凄い反響だ。君こそスターだ!」
そしてワシはアメリカ屈指のジョバー・レスラーとして新たな道を歩みだしたのじゃ。
『東洋の淫靡』として・・・・
おわり
- 関連記事
-