時は70年代、アメリカ・マット界に旋風を巻き起こすサムライ・ボーイ。
米プロレス界は調子づくイエロー・モンキー退治に躍起になっていた。
強豪レスラーを次々と破り続けるサムライ・ボーイを倒すため、ついに送り込まれたのがこの男。
つぶし屋「闇の帝王」。
あまりに強すぎるため対戦相手がいなくなってしまったという噂の持ち主だ。
レスラーを確実に潰したい時は、この男に依頼する。
法外な報酬を要求されるが、間違いなく潰してくれる。
サムライ・ボーイに最大の試練が訪れた。
「闇の帝王」の卓越したテクニックに翻弄されるサムライ・ボーイ。
そしてとうとう〝あの技〟が決まってしまう。
地獄の禁じ手「ヘル・ドライバー」!。
これまで何人ものレスラーがこの技でマットに沈み、消されていった。
もはや精神力だけで立ち上がるサムライ・ボーイ。
「ほう・・・・、ヘル・ドライバーを受けて立ちあがってこれた奴は初めてだ。褒めてやるぞ。」
冷酷なつぶし屋が、再び地獄技の体制に入る。
しかし・・・・!
「闇の帝王」はヘル・ドライバーを出さず、ネック・ハンギング・ツリーでサムライボーイを公開絞首刑に処しようとしていたのだった。
生命の危機を察知した男根が、タイツを突き破らんばかりにいきり立つ。
サムライ・ボーイは酸素欠乏状態の中で、まさに〝レスラーズ・ハイ〟に陥っていた。
(ああ・・・・俺は・・・この男にやられる・・・・叩きつぶされるのだ・・・・・)
苦痛が陶酔に転換されたその瞬間・・・・・!
タイツ越しに噴き上がる雄汁!
若く有望なレスラーが、また一人潰された・・・・・
「お前はこのままお払い箱にするには惜しい男だ。もう少し楽しませてもらうぞ。」
サムライ・ボーイは、背後霊のように取り憑いた「闇の帝王」によって拉致された。
その後、サムライ・ボーイの消息はぷっつりと途絶えたのだった・・・・・