アメリカの地方インディー興行。
ロシアのヒールを迎え撃つのは、グリーン・タイツのマッチョ・アメリカン。
自国の勝利を信じて疑わないキッズたちのUSAコールが会場を埋め尽くす。
大歓声に股間を熱くするグリーン・タイツ。
試合開始早々ヘッド・ロックに捕まる。
たかがヘッド・ロックと侮っていたグリーン・タイツ、ロシアン・ヒールの常軌を逸した怪力は想定外だった。
「うお・・・・頭を万力で締め付けられているようだ・・・・ぐぐ・・・・目が霞む・・・・・」
アメリカの格好いい勝利を期待するちびっ子ファンの声援が遠くに聞こえる。
U・S・A!U・S・A!U・S・A!・・・・・・!!!
「くそ・・・・こんな技で負ける訳にはいかない・・・・ぐお・・・・く、苦しい・・・・・がは・・・・・・」
「おいおい、アメリカさんよ~、もうお終いか?弱え~!あれあれ、ムスコが硬くなってねえか?スカしたパンツ履いてやがるから丸解りだぜ。おらおら!無様だな!」
子供を連れて会場に来ていた父親たちには解っていた。
(あーあー、アイツおっ勃てていやがる。これはもう駄目だな・・・。なんてこったい。ロシアに負けるなんて。ジミーになんて言えばいいんだ?)
勃起するほど痛めつけられた野郎に勝ち目がないことは、男であれば解ることだった。
「うっく・・・・・・・・・・」
「ん?おっ?ついにイっちまったか?!ダセー奴だぜ。」
ロシア野郎は射精失神したグリーン・タイツをボロ雑巾のようにリングに放り捨てた。
「笑わせるぜ!アメリカ人は恰好だけか!?モッコリ・パンツで肉体を誇示したって弱かったらしょうがねえな!がははは!」
リングに大の字でのびピクリとも動かないグリーン・タイツを見ても、子供たちは何が起きているのか理解できなかった。
ヒーローが立ち上がることを信じて声を嗄らして応援し続ける。
(オウ!ノー!・・・・・・まさかイかされちまうなんて・・・・・帰ったらカミさんにこっぴどく叱られるだろうな・・・・・『プロレスなんて汚らわしいものにジミーを連れていくなんて、あんたって本当に最低!』・・・・・あーあ、キーキー声が今から聞こえる気がするよ・・・・・)
頭を抱える父親は、自分の股間がギンギンにテントを張っていることに気付かないふりをした。
↓動画はこちら↓
負けの美学を学ぶにはプロレスって最適
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動画が非公開のようですよ^^