巨漢系に痛めつけられる黒ショートタイツってのはプロレスではもはや公式的な定番っす。
黒ショートは主役、巨漢は悪役を表す記号です。
なのでブレット君は正しく公式通りにやられまくるわけですが、
この役回りを承知でリングに立つ心境が何ともエロくて味わい深いのです。
実は素っ裸よりも更に下半身を強調するショートタイツ。
それを身に着けて悶える様を人々に見せつけるブレット君は色情狂なのでしょうか。
確かに彼は楽しんでいますけど、でも、これは正に彼の仕事。
客もまたこれを見るために集い、金を払っているのです。
巨漢の獰猛なパワーに全く歯が立たず嬲り者にされるブレット。
彼が酷い目に合えば合うほどブレットの主役感は高まるのです。
これはプロレスの歴史が人々に刷り込んだ共通認識なのでしょうか?
それとも、人々がそれを求めた末に出来上がったパターンなのでしょうか?
かなりオッサンの俺が幼少の頃、プロレスラーと言えばある意味異形の人でした。
びっくりするような大男とか尋常ならざる怪力の持ち主というイメージ。
でも、一番人気があったのは比較的小柄なアゴの人。
アゴの人が次々と現れる「外人レスラー」と死闘の末勝利するってのが黄金パターンでした。
もう完全に特撮ヒーローものと同じことを大の大人が見世物として商売し、それがしっかり成立していたのです。
オコサマがそのストーリーに熱狂するのは当然として、大人はどういう了見で支持していたのでしょう。
俺が思うにそれはエロ。(←結局これです。)
黒パンツ一丁の逞しい男が異形のものに闘いを挑み、痛めつけられ、苦しみ悶え、それでも立ち上がって勝利を掴む。
その光景にはいつも黒く生々しいモッコリがありました。
この状況に大人の男は自分を重ねて熱くなり、ほとんどオルガスムスに等しい恍惚感を得たのです。
こういったマゾヒスティックなヒロイズムは日本の男に特有のものかと思っていたのですが、
時と場所を超越してブレット君が体現してるのですから、実は世界共通!?
ブレット君は、綿々と受け継がれる黒ショートのヒーロー像を演ずるためにプロレスラーになったのでしょう。
だからエロいやられができるのです。
ショーン君は赤いロン毛にメイク面と、キワモノ系にも見えるのですが、
首から下は黒いショートタイツ一丁という、実はエロエロな取り合わせ。
3 VS 3のタッグマッチで味方も含めてショートタイツは彼一人。
しかも、6人中4人が上半身すら出していません。
いかにも悪漢風の敵は、先日ネイト君を控室で陵辱した極悪兄弟。
この状況下ではショーン君はもう餌食、つまりヒーローなのです。
今回のショーン君の役回りはまさに悲劇のヒーロー。
着衣の悪漢どもに差しだされた下着姿の生贄です。
ボコボコにされまくった挙句、ネイト君のようにお持ち帰りされちゃうのですから、大人の観客が想像するその後の展開はどう考えても性的なモノになるでしょう。
これがプロレス。
肉体の暴力性をエンターテイメントとして見せ、その裏には常にエロがあるという。
だから廃れないんだけど。
流れるような技の嵐にリングに沈むショートタイツ戦士。
どんなにレスリングが美しくても、ショートタイツの敗北はエロくなってしまうのです。
気付いてしまったら、もう抜け出せないのです(笑)
↓動画はこちら↓
プロレス好きに真性ノンケはいないというのが俺の持論
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