睨みあう二人のモッコリ野郎。
この二人、かつてはタッグチームを組んでいました。
タッグ名は「HUNKS IN TRUNKS」。
こんなエロい名前で闘う二人は、そりゃ仲良し、いやそれ以上だったと思いませんか?
水色タイツのニック・フェイム、オレンジタイツのジェシー・ソレンセン。
二人の蜜月は長くは続きませんでした。
ジェシーがメジャー・デビューすることになってコンビは解消。
その時のニックは「捨てられた・・・・」と思ったかもしれません。
イケメン・ジェシーはメジャーでも大人気でしたが、試合中のアクシデントにより大怪我を負ってしまいます。
メジャーを解雇されたジェシーが古巣のリングに戻って来た時、かつての友、ニックが牙を剥いたのです。
ニックは昔のニックではありませんでした。
正義のプロレスを愛してやまなかったニックだったのに、
急所攻撃、場外乱闘、なんでもアリの卑劣漢に変貌していたのです。
「このメジャー崩れが!のこのこ戻ってきやがって!」
ある意味自分を知り尽くしたかつての友の的確な攻めに、流石のメジャー・レスラーも追い込まれていきます。
そしてジェシーは2連敗を喫してしまうのです。
「おいおい、メジャーはそんなもんか?ここで修業してた方がマシだったんじゃねえか!?」
口汚く罵りの言葉を吐くニックの目に、涙が光っていることにジェシーは気付きました。
(ニック・・・・・お前の気持ちは解った・・・・・・・)
そして3戦目。
「ニック、今日は俺も思いっきりやるぞ!」
ジェシーはスターの仮面をかなぐり捨て、形振り構わずニックに挑んだのです。
それは昔「HUNKS IN TRUNKS」としてリングを駆け回っていたジェシーの姿でした。
死闘の末、ジェシーがニックを下しました。
水色タイツにモッコリを晒してダウンするニックに、ジェシーは冷たい言葉を投げつけます。
「やっぱり田舎レスラーだな。全然俺の相手じゃないぜ!」
立ち上がる力もないニックは屈辱の渦に飲み込まれたことでしょう。
でも、それと同時に暖かいものが心にこみ上げていたのです。
(おかえり、ジェシー・・・・・・)
※もちろんフィクションっす
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愛憎劇
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