青春のすべてを注いで鍛え上げた肉体が、より強靭な肉体によって叩きのめされる。
粉々にされた男のプライドとは裏腹に、堂々たる股間の隆起だけが雄のオーラを増す皮肉。
この扇情的な肉体美が敵の嗜虐心に火をつけるのは必至だ。
クリスは敗北を悟っていた。
敵はクリスを遥かに凌駕する実力を持ちながら、簡単には試合を終わらせない。
燃え盛る敵意に晒されながらクリスは思う。
(何故オマエは俺を憎むんだ?こんなに非力な俺を?)
ホールド式のDDTを2連発で食らい、クリスは無様に敗北した。
敵は反失神状態のクリスをさらに辱める。
『おい、俺はキサマより全然強いよな。
だが客どもはお前にばかり声援を送る。
許せねえ・・・・・』
敵の心の呟きを感知しつつ、クリスの意識は途絶えた。
フランケン・シュタイナー、ローリング式パイルドライバー、
ライバルに大技を完璧に決められクリスはリングに沈む。
同世代対決で敗ける惨めさ。
それでも場内はクリス・コールに埋め尽くされる。
(よせ!やめてくれ!
こんなに弱い俺に声を嗄らすのはもう・・・・・!)
『オマエのパンツにみんな熱狂してるぜ!』
故意にインナーを晒されてもクリスには抵抗する力は残ってはいない。
男としてあり得ない痴態を晒しているのに。
(もうダメだ。
こんなに無様な俺をもう誰も応援なんかしてくれまい。)
恥辱にまみれるクリス。
『オマエ、オイシイ奴だな。
会場中エロケツに大興奮だぜ。
俺様に感謝しろよ!』
クリスは敵の言葉に混乱する。
若者主体の新興団体で、クリス達は新しいプロレスを目指して切磋琢磨してきた。
センスもパワーも決して劣らないクリスだったが、何故かリング上では皆から目の敵にされた。
今日も、登場するやいなや襲撃を受けて大ダメージを負ってしまった。
(コイツ、対戦相手じゃないのに・・・・・)
結局試合にも惨敗。
ゲストのフリー・レスラーは股間をクリスの顔面に押し付けて言った。
『お前は天性のスターかもな。
そのやられっぷり、往年の名レスラー達を思い起こさせるぜ。』
(やられっぷり?
なんだそれは?
プロレスは強さを競うものじゃないのか?)
道を見失いかけたクリスだったが、場外で客に触られた時に気付いてしまった。
(俺は・・・・男娼だ・・・・・)
鍛え上げた肉体美と、生まれつきの巨根。
そして持って生まれたM体質。
プロレスとは「強い男」を見せるだけではなく、「強い男が甚振られる姿」を見世物にするものなのだ。
(俺はスター・レスラーになれる、いや、もうなっているのだ!)
客のエロ男どもに触られまくってクリスの全身が上気する。
(アンタらはこのカラダが目当てなんだろ?
思う存分見やがれ。
俺のこのエロ・ボディーで扱きやがれ!)
(もう同期に負けても落ち込むまい。
俺のこの屈辱は、それを追体験する客の中で快楽に昇華されるのだ。
無様であればあるほど、俺の商品価値は高まる。
それが綿々と受け継がれてきたプロレスの極意なんだ。
さあ、歴史を俺の若いカラダに再現せよ!)
クリスの人気は当分衰えないだろう。
↓動画はこちら↓
絶やさない、エロの灯
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なかなか新しい動画出ないですよね…